筆者はこんな人
- 30代 平凡な会社員
- 指示が曖昧な上司に悩んだ経験あり
- 上司の曖昧な指示にイライラしている人
やたらと指示があやふやな上司とは、どうやって接すればいいんでしょうか?
使う言葉がいつも曖昧で、具体的な指示がない。部下としてはイライラするものですよね。
僕もいま勤めている会社で、絶望的なほど言葉足らずの上司と一緒に働いています。
そんな実体験をもとに、「上司の指示が曖昧なときに効果絶大な質問」について解説します。
指示が曖昧な上司の特徴や、指示が曖昧なせいで起きる問題などについても解説するので、ぜひさいごまで読んでみてください。
指示が曖昧な上司の特徴3つ
① 単純に知能が低い
曖昧な言葉を使ってばかりの上司は、たんに知的レベルが低いことが多いです。
自分の気持ちを他人に的確に伝えるだけの説明力・語彙力が乏しいので、どうしてもはっきりしない表現をしてしまいます。
あまり学歴もなく、勉強する習慣もないので、それが普段使う言葉として表れているんです。
毎回上司の説明が曖昧なことにイライラする気持ちはわかります。
ですが、たんに「この人は知能が低いからこの程度の言葉でしか表現できないんだな」と思えば、多少割り切れるのではないでしょうか。
② ものの考え方が主観的
指示が曖昧な上司は、客観的に物事を考えることができません。
どんな物事にたいしても自分個人の基準で判断し、「他人目線で考える」という視点がないことが多いです。
そういう上司は話をするときも、自己満足の言葉を使いがち。
「こう言えば相手に伝わるだろう」と主観で考えるため、自分が発したその言葉を本当に相手が理解できるかどうかまでは、深く考えていません。
結果、仕事で部下に指示を出すときも、相手にとっては意味不明な表現をしてしまい、本人はそのことを自覚していないのです。
③ 社会経験・叱られた経験が乏しい
指示が曖昧な上司は、それまでの人生で「社会の荒波に揉まれてきた経験」が少ない傾向があります。
ふつう社会人になると、自分とは違う経歴や価値観の人たちと一緒に働くことになります。違うタイプの人たちと協力して働くなかで、日ごろから言葉のコミュニケーションは必須。
どんな相手にも伝わる表現のしかたで説明しないと、相手は理解してくれません。
つまり社会人になれば、会社という組織のなかで生きていくために、必然的に「伝える能力」を身につける必要が出てくるということ。
ですが指示が曖昧な上司は、若いころにそうした厳しい環境で働いた経験が足りないのです。かりに就職した経験があるとしても、その会社自体が社員を厳しく指導するような会社ではなかったのでしょう。
結果、「相手にもわかる言葉で説明する」という能力が身につかないまま大人になってしまった、ある意味かわいそうな上司なのです。
上司の指示が曖昧なせいで起きる問題3つ
① 無駄な業務をすることになる
指示の出し方が曖昧だと、指示した側の意図とは違ったニュアンスで受け手に伝わります。
上司は「A」のつもりで指示を出したつもりが、部下は「B」という解釈をする。そのやり方で業務を進めた結果、あとで上司から「これ違うぞ」と言われる。
ですがそうした問題が起きるのは、もとはといえば上司の言葉が曖昧だったのが原因。部下に的確に伝わっていないせいで、ムダな業務をさせることになります。
② 自分がとばっちりを受ける
上司の指示が曖昧だと、あとで部下に災難が降りかかってくることがあります。
たとえば僕が勤めている会社で実際にあったこと。
ある社員が、上司から「A商品を〇個梱包してくれ」と指示を受けました。
ですが「その商品をいつ発送するか」の指示がなかったので、その社員が気になって事務所に確認したところ、発送日がすぐ間近に迫っていると知り、焦って大急ぎで梱包。
危うく発送日に間に合わないところでした。
もし上司が「A商品を〇個梱包してくれ。〇日に発送するから」ということまでしっかり伝えていれば、その社員も発送日に間に合うよう余裕をもって業務にあたれたでしょう。
現場で作業する人間に必要な情報をすべて伝えるのは、指示を出す人間としての責務。それを十分にしていないことで、部下がとばっちりを受けることになります。
③ 連絡だけで余計な時間を使う
たとえば、上司からLINEで業務連絡が来たとします。
ですが言葉が曖昧なので、その指示内容について質問をし返さないといけません。
こちらが質問を返し、また上司から連絡が来るのを待つ。それだけで時間がどんどん過ぎていってしまいます。
はじめから相手にわかる明確な言葉で具体的に伝えていれば、余計な連絡のやり取りをする必要がなくなります。
ですが曖昧な言葉を使う習慣が染みついている上司にとって、この曖昧さが時間のロスを生んでいることに気づいていません。
上司の指示が曖昧なときに効果絶大な質問3つ
①「具体的にどういうことですか?」
これは上司のあやふやな表現を正す、王道の質問です。
曖昧な指示がきたら「具体的にどういうことですか?」という言葉を返し、あらためて詳しく説明してもらいましょう。
僕もいま勤めている会社で、上司からLINEで業務連絡が来るのですが、そのほとんどが言葉足らずの内容です。
ほぼ毎回のように「それは具体的にどういうことですか?」と質問を返し、はっきりとした内容で説明し直してもらっています。
少しでも曖昧な表現があったら、ためらわず「具体的にどういうことですか?」と尋ねるようにしてください。
上司が困るくらいでちょうどいいです。
むしろこうやって質問しないと、曖昧な指示を毎回受けるストレスに苦しむことになります。
この質問は、けして上司を困らせるためのものじゃなく、「あなた自身が余計なイライラを感じないようにするためのもの」だということを覚えておいてください。
②「何日の何時までにやればいいですか?」
上司から業務指示を受けた場合、その仕事は何日の何時までにやればいいのかを尋ねましょう。
ここでのポイントは、「何日までか」だけじゃなく「何時までか」まで尋ねることです。
「何日までか」がわかっても、それはその日の夕方までに済まさればいいのか、午前中までに済ませないといけないのかがハッキリしません。
ただでさえ曖昧な言葉を使う上司なので、こと細かに質問したほうがいいです。
上司
「この資料作っといて」
あなた
「何日の何時までにやればいいですか?」
上司
「○○の商品を倉庫に移しといて」
あなた
「何日の何時までにやればいいですか?」
上記のように、時間まで確認しましょう。
じっさい、時間を共有しないために仕事で問題が発生することもあります。「何時までに」という情報も聞き出すことが大切です。
③「本当にこの業務は必要ですか?」
指示が曖昧な上司は、そもそも必要じゃない業務を部下にやらせることがあります。
僕の勤めている会社はまさにそうです。
上司から指示された業務をこなしたはずが、あとになって「その業務はまったくやる必要がなかった」と判明するケースが過去に何度もありました。
必要でもない業務をやると、そのぶん時間を無駄にしてしまいます。
上司もあまり深く考えずに指示を出していることがあるので、いまいちど「本当にこの業務は必要ですか?」と尋ねるようにしましょう。
指示が曖昧な上司を改めさせるワザ3選
①「具体的」を口酸っぱく言う
上司から指示を受けるたびに、
- それは具体的にどういうことですか?
- 具体的な言葉で説明してもらっていいですか?
と、「具体的」というワードを連発しましょう。
そのうち上司は「こいつはよく『具体的』という言葉を使うな・・」と思うようになり、あなたに指示を出すときは、なるべく明確な言葉で説明するようになるかもしれません。
② 命令形の言葉を使う
日本語には、「~してください」という言葉があります。
いちおう丁寧語ですが、同時にこれは「命令形」の表現。相手にたいして言うと、すこし強い印象を与える特徴があります。
たとえば、
- 「ペンを持ってきてもらっていいですか?」
- 「ペンを持ってきてください」
上記①と②、一見どちらも同じ意味合いに聞こえますが、じつは②のほうが強い印象を与える言い方です。
もちろん「ペンを持ってきてください」と敬語で言ってはいるのですが、これは厳密には「ペンを持ってこい」という命令を丁寧に表現しているだけです。
この「~してください」という表現は、ふつう上司など、目上の人にたいしてはあまり使わない言葉。
ですが、普段から上司の指示があまりにも曖昧で困っている場合、以下のように伝えてみましょう。
「それはどういうことですか?具体的に説明してください」
ここで大事なのは、「具体的に説明しもらっていいですか?」ではなく「具体的に説明してください」と言うことです。
より強い印象が伝わるので、上司も多少ドキッとし、以降言葉に気をつけるようになるかもしれません。
③ あえてわからないフリをする
あなたが毎回のように曖昧な指示に従っているかぎり、上司はその不明瞭な言葉づかいを変えることは一生ありません。
だからこそ、かりに上司の言葉の意味がなんとなくわかる時でも、あえてわからないフリをし、何度も説明してもらいましょう。
もちろん上司は「こいつ、人の話が理解できない奴だな」と思うかもしれません。ですが、もともとはその上司の言葉が曖昧なのが原因で、仕事中に問題が起きています。
それを防ぐためにも、あえて「わからない」という態度をとり、具体的な言葉で説明してもらうことが重要です。
まとめ:上司の曖昧な指示には対処できる
いかがだったでしょうか。
指示があやふやな上司のもとで働くのは、ストレスを感じるもの。
業務でトラブルが起きないためにも、明確な言葉で話してもらうようこちらから質問をしたり、働きかけたりすることが大切です。
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