面接後にお礼のメールは送ったほうがいいのかな?べつに送らなくてもいいとも聞くけど。もし送った方がいいなら、その理由とか、送るときの注意点も知りたいな。
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 面接後にお礼のメールを送るべき理由4つ
- 面接後にお礼のメールを送るときの注意点4つ
この記事を書いている私は、かつて就活のさい、面接後にお礼のメールを送った会社から正社員内定をもらえました。
結論から言いますと、お礼のメールは必ずしも内定に影響するわけではありません。
しかし会社や採用担当者によっては大きな効果をもつことがあるので、絶対に送ったほうがいいです。
本記事では、面接後にお礼のメールを送るべき4つの理由と、送るときの注意点4つについて実体験をふまえて解説しますね。
読み終えるころには、内定率を上げるお礼メールの書き方について詳しく知ることができますよ!
では、さっそく行ってみましょう!
面接後にお礼のメールを送るのは失礼ではないのか
結論、失礼ではありません。
むしろ会社にもよりますが、好感をもたれる可能性がありますよ。
もしあなたが採用担当者だったとして考えてみてください。
応募者を面接し、その日の夕方に本人から丁寧なお礼メールをもらったら、どう感じるでしょう?
なんだこの人?お礼のメールなんて送ってきやがったぞ。失礼な奴だ。
とはならないんじゃないでしょうか?
むしろ、こちらから頼んだわけでもないのにわざわざ自分の時間を使ってメールを書き、送ってきたことにたいし「この人、誠実だな」と思いませんか?
もちろんどう感じるかは厳密には人それぞれですし、会社によってはお礼のメールをまったく評価しないかもしれません。
ですが会社は人が運営している組織。なので人の気持ちがそこにあります。
面接後にわざわざ自主的にメールを書き送ってくる応募者にたいし、採用担当者が「お、この人いいかも」と思う可能性は十分あるのではないでしょうか。
面接後にお礼のメールを送るのは、決して失礼なんかじゃありません。むしろ好感をもたれ、採用される可能性が上がるかもしれませんよ!
面接後にお礼のメールを送るべき4つの理由
① 複数の応募者の中で特に印象に残るから
もし会社に複数の応募があり、一人か数人だけ選ぶとしたら、「この人がいいな」と思った応募者を選び採用することになります。
ここで重要なのは、いかに自分を他の応募者と差別化し、数いる応募者のなかから自分を選んでもらう理由を作り出すかということ。
そこで面接後にお礼のメールを送るのは、一つのいい手段です。
なぜなら、じっさい面接後に必須でもないお礼のメールをわざわざ書いて送る人は少数派なので、いい意味で目立ちやすくなるので。
ほかの応募者が送っていない中、あなたが送ることで採用担当者は「お、この人だけお礼メールを送ってきたな」と、あなたに注意を向けてもらえかもしれません。
複数の応募者がいる場合、自分を周りと差別化することが大切。お礼のメールを送ることであなたへの評価がさらに上がり、選びとられる可能性がUPしますよ!
② 強い意欲を伝えることができるから
面接後にお礼のメールを送るのは、単純に「御社に入りたいです」とアピールするうえで効果的です。
そもそも企業は、やる気のある人を仲間として迎え入れたいと思っているので。
なので「私はやる気があるのでぜひお願いします」という気持ちをメールで伝えることで企業から好印象をもってもらえ、採用という結果につながりやすくなるんですよ。
もちろんどんな書き方をするかによっても印象は違ってきますが、あなたの意欲を伝えるために、お礼メールはぜひ送るようにしましょう!
③ 採用担当者の疑念・不安を減らせるから
採用担当者は、応募者を採用するか否かを検討するさい、少なからずプレッシャーを感じています。
なぜかというと、そもそも正社員を採用するのはリスクが高いからです。
非正規社員と違って正社員は高い人件費、社会保険料の負担などのコストがかかりますし、いちど雇ってしまうと、相当な理由がないかぎり解雇できないんですよね。
なので採用担当者は、本当はやる気のない人、人間性に問題のある人を正社員として迎え入れてしまうと、あとで自分の責任になるので採用には慎重になっています。
あなたを採用するか検討しているときも、「本当にこの人を採用して大丈夫なのかな?」という疑問や不安を感じているはず。
そこで出番なのが、面接後のお礼のメールです。
メールを送れば、「この人はやる気があるしっかりした人なのかもしれないな」という印象を多少だとしても持ってもらえ、担当者が抱いていた疑問や不安を減らすことができるんですよ。
もちろん「絶対に」というわけではありませんが、効果は期待できるのではないでしょうか?
④ 自分の気持ちを再認識できるから
面接後にお礼のメールを送るのは、自分の気持ちを文字に起こして再確認できるという点でメリットがあります。
じっさい就職でよくありがちなのは、面接を受けてみたはいいけれど、「自分はその本当に会社に入りたいのか」という肝心なポイントを自分ではっきり把握できていないということ。
- 本当にこれでいいのかな・・?
- なんとなく入社しようとしてないかな?
なぜ本当にその会社に入りたいのかわからないのか。原因のひとつは、自分の気持ちを言葉・文字などで形にしていないからではないでしょうか?
逆に言うと、気持ちを言葉や文字に起こせば「なぜ自分はその会社に入りたいのか。何に魅力を感じたのか」をハッキリさせることができます。
お礼のメールは、採用担当者に強い意欲を伝えるのと同時に、その会社にたいする自分の気持ちを今一度、再認識することにも役立つんですよ!
面接後にお礼メールを送るときの注意点4つ
① 面接した日の夕方に送信しよう
面接の翌日でもそこまで深刻な問題ではありません。ですが、やはりお礼メールは当日中に送るのがベターです。
また、面接したのが午前にせよ午後にせよ、送るのは当日の夕方が理想ですね。
なぜかというと日中、担当者の人は他の仕事で忙しいですし、つねにメールチェックする時間帯でもあるからです。
大量の取引先からメールが来ているなか、そこに1つだけ面接のお礼メールがまぎれこんでいると担当者の方を混乱させてしまいかねません。
夕方にはだいたい業務も落ち着いてきていると予想されるので、担当者がカツカツに忙しくなさそうな時間帯を狙って送るようにしてください。
具体的には、だいたい17:00~18:00くらいの時間帯でしょうか。夜分遅すぎるのは避けた方がいいですね。
お礼メールは必ず面接当日に、17:00~18:00くらいを目途に送るようにしましょう!
② なにより常識の範囲内で!メール文の書き方
面接後にお礼のメールを送るのは大切だとわかったとしても、肝心の送り方を間違えると「常識のない人だな」と思われ悪印象になってしまいます。
なので、ここで基本的なメール文の書き方を押さえておきましょう。
具体的には、
- 件名の書き方
- 本文の書き方
ですね。
順に見ていきましょう。
件名の書き方
- ① 本日はありがとうございました。
- ② 本日面接していただいた○○ (あなたの名前) です。
上記の書き方ですと、パッと見「なんの要件か」がわかりませんよね?
「ありがとうございました」とお礼を言っているのはわかりますが、何にたいするお礼なのかが不明です。
②の場合、「今日面接した○○ (あなたの名前) さんだな」とはわかりますが、要件がわかりません。
企業にメールを送るさい気をつけたいのは、件名を見ただけで相手がなんの要件がわかる書き方をすることです。
くり返しになりますが、採用担当者は採用以外にもたくさんの仕事を抱えています。
毎日送られてくる大量のメールの件名を確認しているなかで、何の要件かわからないメールを見ると、いちいちクリックして内容を確認しないといけないため負担になってしまいますよね。
なので以下のように、件名だけで内容が大まかに理解できる書き方をしましょう。
面接のお礼とご挨拶【営業部志望:○○(あなたの名前)】
上記のような書き方なら、「○○ (あなたの名前) さんが今日の面接のことでお礼を伝える内容なんだな」ということが担当者にもわかりますよね。
ちなみに○○の名前の部分はできればフルネームで書き、見やすいよう【】で括るのも大事なポイントですよ。
本文の書き方 (基本)
以下、メール本文の書き方の例です。
株式会社○○○○
採用担当 ●●様
お世話になっております。
本日、採用面接していただきました××です。
本日はご多忙のなか、わざわざ面接のお時間を頂き誠にありがとうございました。
●●様のお話をお伺いし、貴社の事業内容やビジョンに大変魅力を感じました。
私としましてはぜひ貴社で働かせて頂きたいと考えております。
まずは面接のお礼を申し上げたく、ご連絡させて頂きました。
末筆ながら、貴社のますますのご発展とご活躍をお祈り申し上げます。
ー---------
○○(あなたの名前)
住所:○○県○○市○○○○
電話番号:○○-○○○○-○○○○
メール:○○○○○〇○@××.com
ただ、上記の文章、少し改善点があります。
もちろん上記の書き方でも問題ないですし、採用担当者にマイナス評価をされることもありません。
でも内容がどこか形式的で中身が感じられない印象がありませんか?
さらに一工夫すれば、より説得力を感じさせる印象的な文章にできます。以下③で解説しますね。
③ 自分の個人的な背景を盛り込んだ本文にしよう
その会社で働きたい理由を「あなた自身の個人的な背景を混ぜて書く」ことで、たんなる形式的なメール文よりも説得力を感じさせる文章になります。
たとえば、もしあなたが「将来自分の店をもちたい」という思いがあるとしましょう。
応募先の仕事内容が店舗運営なら、以下のように書くといいのではないでしょうか?
株式会社○○
採用担当 ●●様
お世話になっております。
本日、採用面接して頂きました××です。
本日はご多忙のなか、わざわざ面接のお時間を頂き誠にありがとうございました。
●●様のお話をお伺いし、貴社の事業内容やビジョンに大変魅力を感じました。
もともと身内に店舗を経営している者がいることもあり、私も将来は自分の店舗をもち、経営に携わっていきたいという思いがありました。
このたび貴社が新たに○○店を出店されると知り、将来に向けた店舗運営を学べる仕事だと感じ、大変興味を持ちました。
私としましてはぜひ貴社で働かせて頂きたいと考えております。
まずは面接のお礼を申し上げたく、ご連絡させて頂きました。
末筆ながら、貴社のますますのご発展とご活躍をお祈り申し上げます。
○○(あなたの名前)
住所:○○県○○市○○○○
電話番号:○○-○○○○-○○○○
メール:○○○○○〇○@××.com
このように、自分の個人的な背景を盛り込んで応募先への積極的な姿勢を示すことで、ただの形式的な内容ではない、リアリティーのある印象的な内容になります。
もちろんすべての採用担当者に通用する、とまでは言いませんが、より意欲をアピールする文章として役立つのではないでしょうか?
④ 謙虚さが伝わる内容にしよう
さきに「あなた自身の個人的な背景を盛り込んで書こう」と解説しましたが、かといってあまり過度の自分アピールにならないよう気をつけましょう。
なにより大切なのは、メール文から感じさせるあなたの謙虚な姿勢です。
基本的にどんな会社も、謙虚な人を社員として迎え入れ、一緒に働きたいと思うもの。
あくまで「謙虚さ第一」で書くようにしましょう!
まとめ:面接後はお礼メールで内定率を上げよう!
いかがだったでしょうか?
面接後にお礼のメールを送ったからといって、必ずしも内定率が上がるわけではありませんが、会社や担当者によってはお礼メールをプラス評価する可能性は十分あります。
いずれにせよ、お礼メールは送って損することは絶対ありません。だとしたら送らない理由がないですよね。
本記事があなたにとって少しでもお役に立てれば私も嬉しいです!
また、就職面接についてほかにもいくつか参考記事を書いています。よかったらぜひ読んでみてください。
▶ 面接が怖くて行きたくないときにオススメの対策5つ
▶ 面接で人格否定されたと感じたときに役立つ6つの対処法
▶【入社はダメ絶対!】ブラック企業を面接で見抜く6つの方法
では、今回は以上です。ありがとうございました!