『きのう何食べた？』リンゴのキャラメル煮のシーンが最高すぎ

2022年12月26日

劇場版『きのう何食べた？』を観た。
リンゴのキャラメル煮を作って食べるシーンが、最高すぎて吹いた。

物語中、シロさんはお母さんに、「今年の正月はケンジと一緒に実家に来ないで欲しい」と言われる。
母親としては、自分の息子のパートナーが男であることは理解しているつもりだが、二人が目の前にいるとどうしても抵抗を感じてしまうからだ。

シロさんは、ケンジがそのことを知って傷ついているだろうと思い、なにか美味しいものを作って喜ばせてあげようと考える。

そこで作るのが、あの最高の「リンゴのキャラメル煮」だ。

「リンゴのキャラメル煮」と言うからどんなにオシャンティな料理かと思いきや、シロさんが作っているのを見てたら意外と簡単そうで驚いた。

鍋に入れた150gの砂糖を、中火でキャラメル色になるまで焦がす。
そこにくし切りのリンゴを投入し、しっかり混ぜたら弱火でコトコト煮るだけ。リンゴがくったりした状態になれば完成。

あっけないほど簡単だ。
そして何より、おいしそう。

リンゴのキャラメル煮が完成したところで、二人で実食。
シロさんはトーストにバターを塗り、その上にキャラメル煮を乗せて食べる。これだけでも最高に美味しそうだ。

いっぽうのケンジ。
彼も同じ食べ方をすると思いきや、思いつきでとあるアラワザに出る。

怪しげな笑みを浮かべながら、食卓に持ってきたのはなんとハーゲンダッツバニラ。キャラメル煮を乗せたトーストの上に、豪快にバニラを乗せる。さらに上からシナモンをふりかける。

朝食のはずが、これじゃもはやスイーツだ。20代女子のようにがっつくケンジ。

「あったかつめた～い。幸せ～」

↑このセリフに思わず吹いてしまった。

「いい歳した中年男が何をしてるんだか」と思うと余計に可笑しい。
美味しそうに食べているケンジを見て、シロさんも我慢できずハーゲンダッツを乗せて食う。二人して朝からなんて幸せそうなんだ。

シロさんとケンジが、あのリンゴのキャラメル煮トーストを美味しそうに食べるシーンが、めちゃくちゃいいと思った。

はたから見れば別になんてことない、ちいさな何気ない幸せを噛みしめている。自分たちにとって大切な「食」という時間を、自分たちの好きなやり方で、心から楽しんでいる。

べつに大きなお金もかからないし、それでいて最大限の幸せを味わえる。倹約家の僕としては、彼らの楽しみ方は控えめに言って最高だと思う。

『きのう何食べた？』はドラマも面白いけれど、この劇場版も最高におもしろい。あのリンゴのキャラメル煮、ちょっと真似して作ってみようかな。

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