こんにちは、Kitaです。
この記事を書いている僕はミニマリスト歴10年。いまは北海道の田舎に2年ほど住んでます。
「田舎暮らしはミニマリストに向かない」という話を、みなさんも聞いたことがあるでしょう。
- 田舎はムダや非効率が多い
- 車がないと、生活できない
などなど。
たしかに、そのどれもが正しい意見です。
ですが田舎で2年間暮らしてきてわかったことがあります。
それは、ミニマリズムの本質は「モノを持たないこと、無駄をなくすこと」というより、むしろ「自分にとって心豊かな暮らしをすること」だということ。
そのために必要最低限のもの・環境を持つことが大切であって、必ずしも「ムダをなくし、効率を追い求めること」だけが全てじゃないと思います。
たしかに田舎暮らしには不便が多いです。
でもそれは氷山の一角。田舎暮らしには、都会にはない良い部分がたくさんあるのも事実。
僕もいちミニマリストとして田舎に住んで2年になりますが、いまの暮らしが本当に豊かで幸せです。
今回はそんな実体験をもとに、「田舎でしかできないミニマルライフの魅力」について紹介します。
田舎でしか味わえないミニマルライフの魅力6つ
① 豊かな自然が幸福感を与えてくれる
田舎で早朝に散歩するのは至福のひとときです。
まだ誰も起きていない、静かで自然ゆたかな道を、なにも考えずのんびり歩く。
とくに幸せなのは、休日の早朝散歩。
仕事が休みで気楽な日に、朝日を眺めながらゆったり散歩するとき、このうえない自由を感じます。
ミニマリストとして大切にしたいのは、「これからどう生きていこうか」を考える時間。
自然のなかにいると、一番リラックスして考えれるので幸せな気分になれます。
自分の価値観についてゆっくり考えるときって、自宅の部屋でゆっくりしているときより、自然のなかにいるときだと思うんですよね。
田舎の自然の豊かさは、都会にはない大きな強みだと思います。
ゆたかな自然に囲まれていると幸福度が上がる。ミニマリストこそ、自然を間近に感じられる田舎に住んでみては?
② 都会にはない「食の豊かさ」がある
世の中のミニマリストには、「食生活を豊かにする」を大切な価値観にしている人も多いと思います。
田舎には、そんな食の豊かさを味わえる機会がたくさんあります。
とくに個人的にそれが感じられるのは、
- 農家の畑
- 無人販売
- 農産物直売所
上記ですね。
地元でとれた新鮮な作物を、地産地消で届ける。
直売所とかに行くと、その格安ぶりに毎回度肝を抜かれますし、食に恵まれた場所に住んでるんだなと実感できます。
以前、僕が住んでいる地域の畑でとれたトウモロコシを食べさせてもらったことがありました。もぎたてだったんですが、「こんなに甘いトウモロコシがあるんだ!」と感動したのを覚えています。
ちなみにトウモロコシは、もいでから鮮度が落ちるスピードが速いので、スーパーに並ぶころには甘さがだいぶ薄くなってます。
そんなトウモロコシを最高の鮮度・甘さで楽しめるのは、田舎にいてこそなんです!
食はどんな人にも共通のもの。ミニマリストの人にも同じ。
その土地で作った食べ物の豊かさ、人との関わりをダイレクトに味わえるのは、都会にはない田舎の魅力だと思います。
田舎でしか味わえない食べ物は、「食」を大切にするミニマリストにとって、大いに価値がある。
③ 素朴な人の温かさ、助け合いの精神
僕がミニマリストとして大切にしたいことの1つに、「人とのつながり」があります。困ったときに助け合ったり、親切で与えあう、人間的で感情的なつながりですね。
田舎で暮らしていると、こういうつながりを味わう機会が多いです。
- 引っ越しを手伝ってくれる
- 家の除雪を手伝ってくれる
- 野菜やコメを分けてくれる
とか。
田舎には素朴な人が多いです。
損得とかを気にせず、地域のみんなで助け合うのが普通だったりします。こういう温かさは、都会にはない気質ではないでしょうか?
仕事の休憩中にみんなでコーヒーを飲みながら談笑するのも、田舎だからこそ楽しみなんですよね。
人とのつながりを感じると、幸せだと感じるもの。田舎にいると、人とのつながりを感じやすい。
④ 人が少なく、一人で考えごとができる
ミニマリストにとって大事な時間は、自分にとって本当に大切なことについてゆっくり考える時間です。
- これからどんな人生にしたいか
- 何をしているとき、一番幸せか
上記のことを考えるには、人のいない静かな場所が必要だったりします。
田舎は人が少ないです。外に出ても人っ子ひとり見当たらないことも多く、しずかな農道に車をとめ、夕焼けを見てたそがれることもできます。
僕も田舎で暮らすようになってから、いっそう暮らしがミニマルになりました。それは、どこにいても1人でゆっくり考えごとができる「田舎」という環境のおかげだと思います。
- 朝早くに近所を散歩しつつ、考えごと
- しずかな図書館で本を読み、考えごと
- 沈んでいく夕日を眺めつつ、考えごと
田舎では、いろんなタイプの「ひとりで考えごと」ができて楽しいですよ。
⑤ 不便のなか工夫する主体性が身につく
僕個人の意見なんですが、ミニマリズムの暮らしは、恵まれた環境に与えられるより、自分の創意工夫で生み出すほうが長期的に見て身になると思うんですよね。
田舎にいると不便が多いです。
- クレカが使えない店
- 車がないと生活できない
- 自治会のアナログな集金
たまに「だるいな・・」と思うときもありますが、同時に「じゃあどうすればこの生活をもっと良くできるだろう?」と自分で考えるようになります。
たとえば買い出しなら、週に何度も行くんじゃなく、週1回だけ行って1週間分の食材をまとめ買いするとか。
そうすれば買い出しの時間が省け、より快適になります。
逆に、いたれり尽くせりの環境だったら、はじめから満足して何もしなくなるかもしれません。
工夫する必要に迫られることもなく、いざ不便な環境に放り出されたら途方に暮れるかも・・。
ミニマリストに必要なのは、いまいる環境をいかに自分にとって最大限よくするかを考え、実践する主体性です。
「どうすれば理想の状態に近づけるか?」
この考えが、長い人生を充実させるうえで大切だと思います。
不便さのなかで工夫する習慣が、長期的なミニマリズムの暮らしに磨きをかける。
⑥ ムダな情報がなく、大切なことに集中できる
たとえば都会には飲食店、コンビニ、娯楽施設、ホテルなど、いろんなものがあります。建物が多いと活気もあるので、そこは都会の魅力ですよね。
でも実際、ひとりの人間が普段つかう建物や施設って、ほんの数えるほどだったりします。
いちミニマリストの僕としては、
- 病院
- 図書館
- スーパー
があれば、ほかの大多数の建物がなくても生活に支障は出ません。
むしろ周りにコンビニとかがあると、つい入ってお金をムダ遣いしそうです、、(笑)
よけいな建物が少ない場所にいると、気を散らせる情報が視界に入らず、自分にとっていちばん大切なことに集中できます。
僕にとっては、
- 読書をすること
- ブログを書くこと
上記2つが大切なことです。
これらをやるとき、いろんな情報が溢れている都会じゃなく、生活に必要最低限のものだけがある田舎にいるほうが集中できると感じます。
田舎では、都会にいるときよりも余計な情報が入ってこない。そのぶん自分にとって重要なことに集中できる。
田舎暮らしでこそ、ミニマリストの感覚は育つ
「ミニマリストに田舎暮らしは不便だし向かない」
この意見は、たしかに一理あると思います。
ただ、ミニマリストの本質はモノやムダを減らすことよりも、自分にとって心豊かな暮らしをすること。
田舎でこそ理想のライフスタイルを実現できるなら、多少のムダ・非効率はあまり問題じゃないのかもしれません。
少なくとも、
- 食の豊かさ
- 自然の豊かさ
- 人とのつながり
を自分のミニマリズムにおける重要なものと考える人にとって、田舎暮らしは理想の暮らしになり得るのではないでしょうか?
僕は田舎暮らしを始め、自然のなかで穏やかに過ごすようになってから、自分が大切にしたい価値観を見つけました。
その価値観は自分なりのミニマリスト的暮らしに役立てていきたいと思ってます。
まとめ
今回は、「田舎でしか味わえないミニマルライフの魅力」について解説しました。
ただもちろん、田舎暮らしに不便を感じることもあります。
くわしくは以下の記事で解説してます。よかったらぜひ読んでみてください。