こんにちは、Kitaです。
今回はご紹介する「パターソン」という映画は、シンプルな暮らしが好きな人にぜひ観てほしい作品です。
- シンプルな暮らしが好きな人
- 趣味を楽しんで暮らしたい人
僕はミニマリストというのもあり、シンプルな暮らし系映画が好きでよく観るんですが、この作品はとくに面白かったので以下で解説します。
映画「パターソン」はシンプルな暮らしの名作
① 平凡でふつうの暮らしに共感できる

主人公のパターソンは、どこにでもいる普通の社会人です。
バスの運転手として働き、趣味である「詩」を楽しみ、バーで飲む。
かわり映えない淡々とした日々のなか、好きな人と過ごし、空き時間で好きなことをする。
映画であるあるなのが、視聴者に「おもしろい」と思わせるために色付けするではないでしょうか?
大きな展開や名シーンをつけることで視聴者の気を惹き、エンターテイメント性を出そうとするんですよね。
もちろんそれも面白いんですが、現実味が薄れて観る人が共感しにくくなることもあると思います。
でも本作はありふれた日常を、ありふれた見せ方で描いていてすごく現実味を感じさせます。
平凡に暮らす大多数の人にとって、主人公の生き方が自分事として捉えやすい。そこに本作の魅力がある。
② 退屈な仕事に、小さな楽しみや変化を見出してる

パターソンはバスの運転手ですが、仕事でひとつ小さな楽しみがあります。
それはバスを運転しながら、後ろに座っている乗客の会話を盗み聞きすること。
- 子供たちの会話
- 中年男性の会話
- 学生の小難しい会話
バスは見飽きた同じ道を走っているのに、毎回あたらしい乗客の会話がそこにはある。
世の中の多くの人たちにとって、仕事はつまらないものかもしれません。とくに刺激もなく、毎日同じようなことの繰り返し。
でもそこにほんの小さな変化・楽しみがあると、日々の仕事がちょっとだけ楽しくなるものなんですよね。
日々の退屈な仕事のなか、小さな変化を楽しんでいる主人公の姿から、平凡な暮らしのリアリティーが感じられる。
③「平凡」って、じつはすごく幸せなこと
本作は、ごくふつうの男の平凡な日々を描いた作品。庶民的な内容が共感をよびます。
- 好きな詩を書く
- バーで酒を飲む
- 女性と暮らす
- 仕事がある
上記はごく普通のことですが、こういう普通の暮らしって、ある意味すごく幸せなことじゃないでしょうか?
世の中には、ふつうに暮らせない不幸な人もいます。
- 失業してホームレスになった人
- 食べる物がなくて飢えている人
- 病気にかかって、寝たきりの人
彼らに比べたら、体に痛いところも不調もない。退屈でも仕事があり、住む家がある。
パターソンが淡々と毎日を過ごしている姿が、「ふつうに暮らせるのは素晴らしいこと」というメッセージを僕たちに投げかけている気がします。
普段あまり意識することはないが、「平凡な暮らしはすごく幸せなことだ」と気づかせてくれる。
パターソンが詩に没頭する姿から学べること

① 好きなことがあれば暮らしは豊かになる
毎回バスを出発させる直前、パターソンは上司に声をかけられるまで、運転席でノートに夢中で詩を書きつけています。
その姿からは、「ほんとに詩が好きなんだ」という様子が伝わってきます。
もし好きなことや趣味がないと、ただ毎日仕事だけして、家に帰ってテレビをみて寝る、というつまらない生活になるかもしれません。
でも好きなことや没頭できる趣味があると、生活をもっと楽しめます。なにより楽しんでいる人は魅力的です。
趣味や好きなことに打ち込んでいる人は、仕事しかしてない人よりも明るく、話題も豊富で、人間的にも魅力があると感じませんか?
「好きなこと・趣味が平凡な暮らしを豊かにし、人生を楽しくする」ということも、この映画の見どころ。
② 好きなことを通じて出会う人は、財産になり得る
本作のなかで主人公は、自分と同じく詩が好きな人たちと出会うシーンがあります。
僕もむかし趣味で絵を描いていたんですが、不思議と、おなじく絵や芸術が好きな人と出会うことが多かったと思いますね。
たとえば職場など、たんなる偶然で出会う人の多くは、自分とはつながりの薄い人たちが多いもの。
顔見知りだけど価値観・趣味が同じじゃないので、お互いそんなに深い関係にはなれなかったりします。
でも共通の好きなことがある者同士でつながると、親密になりやすく人との強い結びつきが生まれやすいんだと思います。
好きなことを通じて得られる「人との出会い」は、人生を豊かにする財産になりうる。
まとめ

今回は、パターソンという映画の魅力について紹介しました。
パターソンが好きな人は、以下の「ていねいな暮らし系映画」も気に入るかもしれません。
よかったらぜひ読んでみてください。
