- 小さな会社の魅力を知りたい人
- 中小で働くことに興味がある人
「小さな会社で働くのは楽しい」と聞いたことがある人も多いでしょう。ただ、具体的にどんなことが楽しいんでしょうか?
筆者の僕は、小さな会社で働くようになって4年目。
規模が小さいからこそのやりがいを実感するようになりました。
今回はそんな実体験をもとに、「小さな会社が楽しいと感じる場面」について解説します。
ぜひ最後までお楽しみください。
小さな会社が楽しいと感じる6つの場面
① 意見をバンバン言える
小さな会社は発展途上。
事業を自分たちの手で育てていかないといけないので、「社員一人ひとりの主体性」が求められます。
どんな案件に取り組んでるときも、周囲から
- 「どうしたらいいと思う?」
- 「これについてなんか意見ある?」
と訊かれます。
「こうするといいと思います。理由は○○だからです」
と自分が出した意見が、「あ、それいいね。それでいこう」と2秒で採用される。
そんなことは多々。
大企業のように決められたルール・手順はなし。社員が自分の頭で考えて提案しないと、案件が進みません。
なので役職がない社員でも、出したその意見がいい意見なら、ソッコーで決裁がおります。
自分の意見が成果に直結することもよくあり、これが面白いことの一つですね。
逆に言えば、意見がないと評価が下がる恐れも。
アイディアが思い浮かばない。
いちいち意見を言うのがめんどくさい。
↑という人には向かないかもしれません。
② 学ばざるを得ない
小さな会社は人手が少ないので、一人の社員がいくつもの業務を任されます。
- 一度もやったことがない仕事を丸投げされる
- 自分の実力以上のプロジェクトの担当を任される
↑こういうのは日常茶飯事。
もちろんそういう仕事を投げてこられると、不安になります。
「いまの自分に、この案件できるんだろうか・・?」
こうやって不安になるからこそ、自主的に学ぼうという気になれます。
僕はいまスピード感のある中小企業で働いてます。
転職して1年目から、会社のリニューアルサイト制作の担当を任されました。WEBの知識がほとんどない状態でやり始めたので、わからないことだらけ。
制作ディレクターの業者との打合せでは、聞いたことのない専門用語が飛び交います。
「やばい、これじゃついていけない・・」と焦ります。
なので日ごろから、WEBの勉強に必死です。
小さな会社にいると、嫌でも勉強せざるを得ない状況に追い込まれます。しんどいときもあるけど、成長したい人にとっては最高の場です!
③ 社長と間近で働ける
「社長」という言葉を聞くと、多くの人は自分にとって「雲の上の存在」と思うかもしれません。
社員何千人という大企業で働いてると、社長に一回も会ったことがない、というのもザラでしょう。
その点小さな会社では、社長がつねに僕たちの目の前にいます。
話す機会も多いので、
経営者はどういう性格なのか、どういう考えかたをするのかを間近で学べます。
僕もいまの会社で、社長と週1でマンツーマンミーティングをするんですが、これが楽しみのひとつですね。
経営のトップの人は、やっぱり考えがポジティブ。
仕事でこちらが懸念してることにたいして、「それはこうすればいいんじゃない?」と、さらっと前向きなアドバイスをくれます。
なので打ち合わせが終わったあと、
「よしやるぞ!」という前向きな気持ちで自分の仕事に取りかかれます。
経営者のそばで働け、経営者の価値観を学べる。
小さな会社で働く醍醐味です。
④ 昇給・昇進が早い
小さな会社には「年功序列」みたいな考えはありません。
社員の実力や成果、会社の業績次第でサクッと待遇が変わります。
僕のいる中小企業は、4月になってから社員全員が給料1万円アップしました。
社長いわく、業績が右肩上がりなので、社員にも反映させてくれました。
中途入社1年目の人も多いなか、こんなにあっさり昇給することに驚きました。
入社2年目でランクがひとつ上がった先輩もいて、たかいスピード感を感じます。
もちろん社員の待遇が良くなれば、そのぶん経営層からもがんばりを期待されます。気を引き締めて働こうという気になります。
がんばり次第で待遇がどんどん変わる環境にいたい人にとっては、絶好の活躍の場になると思います!
⑤ 会社の倒産を経験できる
これは、ちょっと一般ウケしにくい妙な考えかもしれません。でも、個人的にはおもしろいと実感したのでご紹介します。
あなたもこれまで、
「○○会社が経営不振で倒産しました」
↑みたいなニュースを観ることがあるでしょう。
「会社の倒産」は、ニュースや映画のなかでしか起きないものと思われがち。でも、資金力の弱い小さい会社で働いてると、それを現実に目の当たりにすることがあります。
僕はむかし田舎の零細企業にいました。
その会社は赤字続きで、当時いた12人の従業員が全員解雇!
全員が路頭に迷うことに。
その後、ある人は同じ地域の会社に拾われたり、ある人はニートやフリーターになったり。
解散した残党が、それぞれの道を進んでいきました。
そんな様子を見ていて、なんかちょっとおもしろいなと個人的には感じました。
経営不振でリストラされるなんて、なかなか経験できることじゃありません。
もちろん失業すること自体はつらいです。
でも、失業したおかげで今後の人生について真剣に考えるきっかけになったり、それまでやりたいと思っていたべつの仕事を思いきって始めるきっかけになったりもするものです。
自分の履歴書に「○○会社に勤務していたが、経営不振でリストラされた」といった記録が追加されるのも、話のネタになっていいのではないでしょうか?
⑥ 多くの修羅場を味わえる
小さな会社では、社員個人の裁量が大きいので、ひとつの案件を1から10まですべてに関われます。
なのでそのぶん多くの困難・トラブルにぶつかります。
たとえば「取引先との交渉」はいい例。
民間の世界では「業者同士の金額交渉」は当たり前におこなわれてますが、ピリピリした雰囲気のなかで戦う交渉の場はまさに修羅場です。
業者に仕事を依頼するとき。
その業者から提示された見積金額が相場より高い、なんてことはよくあります。こちらが費用の相場を知らないのを期待して、あえて高い金額を設定してる業者はたくさんいます。
もちろん発注側であるこちらとしても、なるべく費用を安くしたいので、金額交渉するため相手先に電話をかけます。
電話で話すときは緊張します。
お金に絡むことなので相手も身構えますし、値切られることで怒りをあらわにする業者もいるので・・。
困難やトラブルにたくさん出遭ううち、嫌になることもあります。
でもこれは、社会人として経験を身につけて成長する、いい糧になるんじゃないかなと。
【注意】伸びる会社にいることが前提
「小さな会社」といっても、そこには2種類あると思ってます。
- 成長する会社
- 成長しない会社
上記のとおり。
仕事を通じて自己成長する。
自分の意見を積極的に言う。
↑こういうことをするのは、あくまで「成長するモチベが高い会社」で働くのが大前提です。
世の中の小さな会社には、成長しない会社もあります。
そういう環境でどれだけ成果を出しても、職場の人たちはポカンとするだけ。張り合いがなく、マジでつまらないです。
僕もむかし、進歩に関心がない小さな会社で働いてました。
自分から「もっとこうしませんか?」と提案したり、現場の業務改善をしても、周囲は「よけいなことしなくていいのに・・」という様子。
ITに疎い中年社員が多い職場だったので、多少アナログで非効率でも、長年の自分たちのやり方を変えてほしくなかったのかもしれません。
「ここでがんばっても成長できない・・」と焦り、1年半で退職しました。
いまこれを読んでくださってるあなたは、きっと勉強熱心で成長意欲の高い人だと思います。
あなたも小さな会社で働くときは、「その会社が成長する会社かどうか」を見極めるようにしてください。
その会社の業績が毎年上がってたり、役員の人たちが上昇志向で実績のある人なら、その会社で間違いなく成長できるはずです。
まとめ:小さな会社は楽しい!
今回は、「小さな会社が楽しいと感じる場面」について解説しました。
主体性を発揮して、学び続けられる環境で働く。大変なこともありますが、それ以上に楽しいことが多いです。
今後も成長していく小さな会社で、生き生き働きましょう!