- Webマーケティングに向いてる人の特徴を知りたい人
- 自分にはWebマーケターの素質があるか、知りたい人
筆者はこんな人
札幌の成長企業でWebマーケ担当
「Webマーケティング」という仕事に興味がある人は多いでしょう。
ですがWebマーケティングは専門性の高い仕事ということもあり、人によって向き・不向きがはっきりと分かれます。
今回は僕の実体験をもとに、「Webマーケターに向いている人の特徴」について解説します。
ぜひ参考にしてみてください!
Webマーケターに向いている人の特徴9選
① 視覚情報にこだわる
Webマーケティングで大切なことの一つ。
それは、「視覚的に魅力がある情報を発信すること」です。
たとえばとあるカレー屋さんがお店のPRをするために、商品のカレーの写真を撮ってSNSに掲載するとしましょう。
このとき、いかに美味しそうなカレーの写真を発信するかが大切。
そのためにはいろんな工夫が必要です。
具体的には・・
- おいしそうに見えるアングルで写真撮影する
- 野菜やお肉などの具材を、アップで撮影する
- 被写体と背景色の雰囲気を、マッチさせる
- 写真に陰が写り込んで暗くならないようにする
など。
また、撮影した写真をもとに、チラシやPOPなどの販促物を作ることもあるでしょう。
そのさいはphotoshopやIllustratorなどを使い、オシャレな販促物を作る必要があります。
消費者の心をつかんで購買につなぐうえで、商品を魅力的に見せることは大切。
そのために写真撮影・デザインなどの「視覚情報」にこだわれる人は、Webマーケターに向いています。
② 人間観察が好き
Webマーケティングは、消費者の心理に働きかけて購買を誘い、売上を伸ばす仕事。
そのためには、ふだんから世の中の人たちの考え・行動に関心をもつことが大切です。
たとえば街を歩いているとき。
すれ違う人をみて、
- 「あの若い女性、いかにも高そうなシャネルのカバンを身に着けている。高収入の人なのかな?それとも見栄っ張りな性格なのかな?」
- 「あの40代くらいのおじさん、ビシッとしたスーツを着て、きれいな七三分けだ。早歩きしている。これから大事な商談にでも行くんだろうか?」
など、いろんなことをあれこれ考えます。
他人がふだんどんな行動をしているのか。
どんなものを身に着けていて、その裏にはどんな心理があるのか。
そうしたことを考えるのが好きな人は、Webマーケターとしての素質があります。
③ 物事を突き詰めて考えるのが好き
多くの人たちがあまり深く考えないことに疑問をもち、掘り下げて考える人は、Webマーケティングに向いています。
たとえば革靴の販売会社で、A店舗のスタッフから広告企画案が上がってきたとしましょう。
その案は「Instagramのフォロワー100万人のインフルエンサーに自社の革靴を紹介してもらい、A店舗に集客しよう」というもの。
多くの人は、
フォロワーが100万人いる人に革靴を紹介してもらえれば、店舗にたくさん集客できるんじゃないか?
と考えます。
ですがWebマーケターの人は、そこからさらに深く考えます。
「100万人リーチ」というと一見大きい数字だけど、本当にそのインフルエンサーに商品紹介してもらって店舗に集客できるんだろうか?
そもそもウチの会社が扱っているのは革靴で、おもなターゲットは30代~50代の社会人男性だ。
このインフルエンサーは20代男性で、Instagramには旅行関連の情報を配信している。ということはフォロワーの多くは「旅行に関心がある20代の人」ということか。
そういう人たちに革靴を紹介しても、興味をもつ人は少ないんじゃないか?
だとしたらターゲットがズレているな。
いくら100万人リーチとはいえ、ターゲットとズレた人たち相手に革靴をアピールしても集客には繋がりにくいんじゃないか?
上記のとおり。
表面上の大きな数字などに惑わされず、突き詰めて考えて本質的な答えを見つけ出そうとする。
↑これが日常的にできる人は、Webマーケティングの仕事に向いています。
④ 論理的な文章を書くのが得意
Webマーケターとして会社で働いていると、いろんな場面で「論理的に伝える」ことが求められます。
たとえば・・
- 社内で、意見書や提案書を提出するとき
- マーケティング施策の分析結果を報告するとき
など。
とくに、社内で新しいマーケティング施策の提案をするとき。
なぜその施策を打つべきだと考えるのか、その根拠は何かを役員に納得してもらわないと、提案は通らず施策を実行できません。
そこで大切なのが、根拠をもとに理路整然とした提案書を作って提出すること。
たとえば以下のとおり
現在、当社のサイトには「海外からのアクセスが少ない」という課題があり、解決策として英語版Instagramの運営を提案します。
理由は、サイト以外からの流入経路を増やす必要があるからです。
現在、当社のサイトは英語に完全対応しており、外国人にとって使いやすい仕様です。
ですが肝心のアクセス数は少なく、現に月合計20万pvあるうち、海外からのアクセスは月2000pv未満です。
この問題を解決するには、サイト以外からの流入経路を増やす必要があり、そのために英語版Instagramの運営が有効と考えます。
現に□□、◇◇という同業他社の成功事例があります。英語版Instagramを導入したことで、海外からのアクセス数が3.5倍(月100万pv → 月350万pv)になった事例もあります。
以上の理由から、自社サイトへの外国人のアクセスを増やすために、英語版SNSの運用を提案します。
上記のとおり。
主張や理由が明確で、根拠になるデータや数字が明示されている文章。
こうした「論理的な文章」を書き、説得力のある情報を伝えるのが得意な人は、Webマーケターの素質があります。
⑤ ネガティブで心配性
ついあれこれ心配し、物事を悪い方向に考えてしまう人は、Webマーケターとしての才能があります。
というのも、Webマーケティングに必須の「分析思考」は、心配性の人こそ徹底できるからです。
たとえば、とある中小企業で自社商品の売上を伸ばすために、広告を打つとしましょう。広告費は50万円です。
50万円という、中小企業にとってけして安くはない広告費を払い、その広告を打ち出すのにはリスクが伴います。
もし楽観的な担当者なら、「まぁなんとかなるっしょ」という軽い気持ちで広告を打つかもしれません。
ですが心配性な担当者なら、
- 「もし失敗したらどうしよう・・」
- 「会社のお金をムダにしたら怒られる・・」
と不安を感じます。
不安だからこそ、本当にその広告が成功する見込みがあるかを事前に徹底的に調べます。結果、人よりも多く得た情報・アイディアを広告施策に活かせ、成功の確度が上がるわけです。
心配性ゆえにとことん調べる。
これができる人は、Webマーケターとしての素質があります。
⑥ 他人と衝突するのが苦手
Webマーケター気質の人は、他人と言い争ったり、誰かに面と向かって自己主張したりするのが苦手です。
たとえば僕もまさにそうです。
社内会議で議論が白熱しているとき、そこに割って入ることに抵抗を感じます。
上司に仕事のことで何かを強く言われたときは委縮し、「はい、わかりました」と無難に対応してしまいます。
ピリピリした雰囲気の場で自分の意見を言おうとすると、緊張してろくに言葉が出てきません・・。
Webマーケター気質の人は、どちらかというと「静」のタイプ。沈着冷静で、物事について人よりも深く考える場面で力を発揮します。
いっぽう他人に強い口調で何かを言ったり、意見を戦わせたりすることは、まるでできないのです。
⑦ 勉強熱心で知的好奇心がある
Webマーケティングの仕事をしていると、つねに勉強する必要があります。
- SNS・ネット広告運用のノウハウ
- SEO・MEOの知見
- 各種マーケティングツールの使い方
- デザイン・セールスコピーの技術
など、ネット集客にはさまざまなスキル・知識が必要。
ITテクノロジーは頻繁に更新されるので、つねに最新情報にキャッチアップし、学び続けないといけません。
だからこそ勉強熱心な人・好奇心の旺盛な人なら、Webマーケに必須の「勉強」を楽しめます。
僕もいまWebマーケターとして働いていますが、勤務時間がもはや「学びの時間」です。
最近、勤務先の会社が運営している店舗に集客するために「Googleビジネスプロフィール」というツールについて学んでいますが、学んでいる過程が楽しくて仕方ありません。
勉強を楽しめるなら、Webマーケティングの仕事に向いています!
⑧ 面倒を好機と捉える習慣がある
Webマーケティングには面倒な仕事が多いです。
たとえば・・
- 小難しいWebツールの使い方を勉強する
- 広告施策結果の数値をエクセルにまとめる
- 意見書・企画書を書いて、上司に提出する
など。
こうした作業は、地味。
無数の数字・文字と向き合う必要があり、人によっては大きなストレスを感じます。
多くの人はこうした地味で面倒な作業を嫌がり、敬遠します。ですがWebマーケター向きの人は、面倒な作業をむしろ「チャンス」と捉えます。
なぜなら、多くの人がめんどくさがってやらないことを自分がとことんやれば、その分野で自分が第一人者になれると考えるからです。
僕はいまマーケティング必須ツールである「Googleアナリティクス」を仕事で使っていますが、正直かなり面倒だと感じることも多いです。
項目やボタンが無数にあり、どこから手をつければいいのかわからず萎えることも多々。
ですが見方を変えれば、
「こうした面倒なことはほかの誰もやりたがらないからこそ、自分がしっかり学べば一番になれる」
ということ。
目の前の地味な仕事をポジティブにとらえ、淡々と作業をこなせる人は、Webマーケターに向いています。
⑨ 長期目線で辛抱強く物事に取り組める
Webマーケティングは、すぐに成果が出る仕事ではありません。
長い時間をかけ、地道に取り組むことが求められます。
たとえば・・
■SNS運用で集客する
→ フォロワーを確実に増やすためには2年・3年とコツコツと更新し続ける必要がある。
■自社ブログで集客する
→ Googleの検索結果に上位表示されるほど高品質な記事を、日々更新する必要がある。
上記のとおり。
こうした作業を続けるために、忍耐力は必須。
目に見える成果がなかなか出ないときも、目の前の作業を辛抱強く続けることが大切です。
いまは大きな結果が出ていない。でも1年後・2年後を見据え、日々小さな進歩を積み重ねよう。
↑このように長期目線で考えられる人は、Webマーケターとして活躍できる可能性があります。
まとめ:Webマーケは楽しい
今回は、「Webマーケティングに向いてる人の特徴」について解説しました。
今回ご紹介した内容のうち、あなたに当てはまる内容はいくつあったでしょうか?
ちなみに未経験からWebマーケティング職に転職したいと考えている方は、以下の記事を参考にしてみてください。
いまの自分の仕事に不満を感じている方は、転職したほうがいいサインの解説記事をぜひ読んでみてください。