橘玲先生の「裏道を行け」を読んで感じたこと【倹約×ミニマリスト×天職=幸せ】

先日Audible (オーディブル)で、橘玲先生の著作「裏道を行け」という本を読んだ。

結論、一生働き続けようと思った。

ちなみに、たんに働くのではない。

自分が大好きな仕事、強い使命感をもてる仕事に就き、幸せに働き続けるということである。

僕は橘先生のように博識でもなんでもないが、いち凡人の意見として、この記事が誰かの参考になれば嬉しい。

目次

「働かない」という選択肢はない

① FIREする必要はない

以前まで世の中でも話題になった、「FIRE」という言葉がある。

Financial Independence Retirement Early

上記4つの単語の頭文字をとった造語で、FIREとは定年前に退職する、いわゆる「早期リタイア」のこと。

早期リタイアするためには、年間の生活費の25倍の資産が必要と言われている。

【年間の生活費×25年分】のお金を年利4%で資産運用すれば、その運用益だけで生活費を賄えるというものだ。

たとえば生活費が年間200万円なら、

200万円×25年=5000万円

5000万円を年利4%で資産運用すると、

5000万円×0.04=200万円

このように、200万円の運用益が不労所得として入ってくることになる。理論上は。

この理論が成り立つとすると、生活費をすべて賄えるので資産は一生減らず、働かずに生きていけることになる。

FIREはしなくていい

ただ個人的な意見だが、このFIREはする必要がないと思う。

(というか、そもそも僕自身がFIREできるほどの資産は持てない、というのもあるのだが・・)

FIREするというのは単純に、「働かない」ということ。

働かないことには大きな問題があると思う。

それは「世の中の役に立たない人間になる」という問題だ。

② 働かないと人はダメになる

私事で恐縮だが、僕は以前、病気で1年間離職していたことがある。

働いていない当時に強く感じたのは、自分にたいする無価値感だった。

なぜ働いていない自分は無価値だと感じるのか?それは「働かないと誰の役にも立っていない」と感じるから。

人間というのは基本的に、他人の役に立つことに喜びを感じる生き物だ。

いまこれを読んでくださっているあなたも、人を助けたときや親切にして喜ばれたときに「嬉しい」と感じた経験があると思う。

これは、人の心の底には「誰かの役に立ちたい」という無意識の他者貢献的な欲求があるからだと思う。

「働く=人の役に立つ」

どんな職業であれ働く人は、例外なく誰かの役に立っている。

■医者
→人の病気を治す。

■料理人
→人に料理を作る

■バス運転手
→ 人を遠くまで運ぶ

社会的地位や収入の差はあれど、およそ働いている人は皆、なにかしらの形で社会に貢献している。

社会に貢献し、誰かの役に立つからこそ、人は自分自身に価値があると感じるものなんだと思う。

病気で働いていなかった当時、自分が世の中の役に立っていないのが辛いと感じた。

働いている人たちが羨ましく、無性に働きたくてしょうがなかった。

仕事をしないと社会の役に立つことができない。自己肯定感が下がり、不幸になる。

働かないと、人はダメになってしまうのだ。

貯蓄×ミニマリスト×天職=幸せ

本書では「これからの時代をミニマリストとして生きることについても言及されている」という話を聞き、興味をもって読んでみた。

読んだあと、「どう生きていくのが幸せか」について改めて自分なりに考えてみた。

結論としては、

「倹約×ミニマリスト×天職=幸せ」

これを大事にしていきたい。

具体的には、「質素倹約でコツコツ貯金しつつ、ミニマリストとして物をもたない暮らしをし、大好きな仕事で社会の役に立ちながら一生働く」ということ。

② 貯金とミニマリズムこそ凡人の生存戦略

僕は倹約家でミニマリストだ。

お金の心配なく精神的に豊かに生きていくために、

  • 生活費を抑える
  • 毎月貯金をする
  • 余計なものを買わない

上記3つが大切だと思う。

一人暮らしの今、月8万円で生活ができている。持っているモノも、一般と比べてかなり少ないほうだと思う。

収入はけして高くないけれど、貯蓄率は40%超。

この生活からわかったことは、「たとえ低収入でも生活レベルを下げれば、確実に貯金しつつ豊かに暮らせる」という事実だ。

質素倹約で貯金しつつ、必要最低限のもので生活する。これは多くの人たちがお金の心配なく幸せに生きるうえで、最強の生存戦略だと思う。

理由は単純に、これは特別なスキルも必要なく、やろうと思えば誰でもできることだからだ。

③ なぜ天職に就くべきなのか?

これからの時代を幸せに生きるためい大切なこと。

それは、自分が一生かけてでもやりたいと思える大好きな仕事に就くことだと思う。

夢を見がちだと言われるかもしれない。けれど考えてみてほしい。

あなたはやりたくない仕事、苦手な仕事をこの先何十年も続けたいだろうか?

昔と違ってこれからは、定年を過ぎても働くのが当たり前の時代になっていく。

かつては大学卒業後から60歳まで働けばよかったのが、今後は70歳まで、あるいは80を過ぎても働かないといけないかもしれない。

そんな長い勤労人生を、大嫌いな仕事、苦痛でしょうがない仕事をして生きる。

はっきり言って「地獄」ではないだろうか?

逆にもし大好きな仕事に就ければ、老後の生活費が足りない不安もなくなるし、一生幸せに働いて暮らせる。

大好きな仕事に就くというのは、夢とか理想論とかいったキラキラしたものではない。

むしろ不幸な老後を避けるために、必要不可欠なことなのではないだろうか。

④ 大好きな仕事を見つけよう

どれだけ時間がかかってもいい。

自分が心からやりたいと思える仕事を見つけよう。

大好きな仕事 (天職) に就ければ、これからの長い勤労人生を、一生幸せに働くことができる。

老後の年金収入が足りない不安や、社会の役に立っていない無価値感を感じずに、生き生きと社会人生活を続けることができる。

早期リタイアなどしなくても、幸せに働き続けられるならそれでいいのではないだろうか?

もちろんすぐには見つからないかもしれない。

でも何年、何十年という時間をかけてでも、自分が心からやりたいと感じる天職を見つけるため、行動しつづけよう。

まとめ:「裏道を行け」を読もう

本書は、お金の心配なく豊かに生きていきたい人にとって、大事なヒントを得られる一冊だと思う。

僕はAudible (オーディブル)で本書を聴いたが、通勤中や仕事の休憩中など、音声だけで本の内容を聴ける。

「仕事で忙しくて本を読む時間がない」

と悩んでいる人は、スキマ時間で効率よく学習できるこのAudibleを、ぜひ一度試してみてほしい。

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