【実体験】家族経営の会社で働いてはいけない理由8つと対策

こんにちは、Kitaです。

筆者はこんな人

  • 30代 会社員
  • 家族経営の会社で勤務経験あり
この記事は、こんなあなたにオススメ
  • 家族経営の会社で働いている人
  • 家族経営の会社の特徴を知りたい人

世の中には「家族経営の会社」があります。

社長や役員メンバーが同じ家族同士だったり、社長の親が株主だったりと、その形態はさまざま。

実際、こういう家族経営の会社はどんな会社なんでしょうか?

かくいう僕も、同族の人たちだけが経営する会社で働いていました。社内で起きる、いろんな実態を見てきました。

今回はそんな実体験をもとに、「家族経営の会社で働いてはいけない理由と対策」について解説します。

目次

【実体験】家族経営の会社で働いてはいけない8つの理由

① 幼い経営者に翻弄されるから

家族経営の会社の社長は、精神的に成熟していないことが多いです。

彼らは長年のあいだ親元で働き、親の会社を継がせてもらった人たち。外の社会の厳しい環境のなかで、他人に叱られて育っていないことが多々。

そういう人が経営する会社で働くと、社員は多くの理不尽な目に遭います。

仕事でコロコロ指示が変わったり、大事な連絡をしないのが原因で業務に支障が出たりなど、社長の怠慢や気まぐれでいろんな問題が起きます。

僕が昔、とある温泉旅館で働いていたときのこと。そこの専務が女将の息子でした。
専務はあるとき仕事のことで社員と揉めて、その腹いせに何日間も連続で休日を与えていました。「俺の気に入らないやつは出勤させない」ということです。

客観的に見ても幼稚なやり方ですが、同族経営の会社では、経営陣のこうした幼稚な行動は当然のように起きます。

② 違法行為が行われてることがあるから

家族経営の会社では、違法行為が行われていることもあります。

たとえば僕の前職では、社長があるとき社員にたいし、違法な額の減給をしようとしました。

経営陣が「自分のやっていることが法に触れる」という事実を把握していない場合、法律的にアウトなことを平然とやるようになります。

③ 異常な長時間労働が慢性化しやすいから

さきに触れた「違法行為」とも関わってきますが、家族経営の会社では、極端なほどの長時間労動が横行していることがあります。

たとえば僕が以前勤めていた会社では、毎日朝7時~翌朝3時まで働く社員がいました。常識的に見るとありえないですが、社内ではとくに問題視されていませんでした。

経営陣にとっては、昔からの自分たちの働き方を、社員に要求するのが当たり前。社員としてはそれに従わざるを得ないので、不満があっても長い時間働かされることになります。

④ 経営陣に嫌われると居場所がなくなるから

家族が支配権を持っている会社では、その家族に嫌われるとたちまち職場でやりにくくなります。

気に入らない社員にたいするネガティブ情報を家族間で共有し、下手をすると家族ぐるみで陰湿な嫌がらせをしてくることも。

赤の他人である社員としては、雇用主であるその家族のやり方・考え方に合わせざるを得ません。気に入らない指示や要求にも「はい」としか答えられず、不満があっても口に出せない状態になります。

⑤ 社員のミスに非寛容になりがちだから

家族経営の会社では、社員が仕事でミスするとかなり敏感に反応します。
あとで家族同士が集まり、「あの人ミスしたよね」と話し合います。

ミスを何カ月にもわたって覚え、話の引き合いに出してくることも多々。

もちろん社員としては、ミスをしたくてしたわけではありません。人間誰しも失敗してしまうもの。
ですが一般企業と比べ、社員のミスにたいしてネチネチとした空気感が強いのは否めません。

「失敗してはいけない」という雰囲気があるので、社員たちは失敗しないよう仕事で保守的になることが多いです。

⑥ 常識の欠けた行動が常態化するから

家族経営の会社では、「常識のない行動」が起きることがあります。

僕が以前働いていた会社では、以下のようなことが起きていました。

  • 社長が給与明細を渡さない
  • 社員がとつぜん無断欠勤する
  • 社員が提出した出勤簿を紛失する
  • 社員を朝7時~翌朝3時まで働かせる

なぜこうした非常識な行動が起きるのか。
個人的な考えですが、「自分たちのやり方を客観視できていないから」ではないかと思います。

世の中の一般企業では、経営層は「赤の他人」が集まっていることがほとんど。
違う価値観・経歴の者同士が集まっているため、自分とは別の視点の人たちと一緒に会社経営をすることになります。
お互いに指摘し合う環境なので、必然的にその会社内では、常識のない行動は起きにくくなります。

ですが、家族経営の会社は別。
ちがう視点の人が参加していないので、「家族」という同じタイプの者同士の、一様な価値観によって経営がなされます。

もしその家族が常識のないメンバーなら、それが経営に反映されます。

外の世界の人たちと関わることがないため、自分たちのやり方を客観視できず、常識に欠けた行動が蔓延するのではないでしょうか。

⑦ 人間関係がドロドロしやすいから

いろんなタイプ・経歴の人たちが集まる一般企業と比べ、家族経営の会社は、価値観が一様な狭い環境になりがち。

そういう環境で働いているうち自然と視野が狭くなり、いつしか日々の感心事は「職場の者同士の人間関係」になっていきます。

僕の前職では、ある社員同士が犬猿の仲でした。
あるとき二人は仕事のことで大喧嘩。社内でも話題になるほどでした。
とうとう社長が仲介に入り、深夜まで事務所で三者面談。人間関係に膨大な時間を費やしていました。

  • 〇〇さんが○○君を嫌っている
  • 先日、○○さんが社長ともめた

こういう人間関係のイザコザ話は、家族経営の小さな会社ではよくあること。必然的に人間関係が泥沼化しやすいです。

⑧ 社会人レベルが下がる恐れがあるから

会社に就職すると、上司や先輩からいろんなことを教わります。

  • 正しい敬語の使い方
  • 電話対応のしかた
  • メール文の書き方
  • 名刺の渡し方

こういったものは、家族経営の小さな会社ではあまり必要とされません。そもそも経営メンバー自身が社会経験に乏しいこともあるので、従業員に教えることができません。

また先ほども触れたように、同族の会社では上記のない行動が起きやすい環境でもあるので、必然的に社会人としてのレベルが下がりやすくなります。

家族経営の会社で働く人がやるべき5つの対策

① 理不尽な要求は毅然と断る

家族経営の会社では、「その家族流のやり方」が社内で常識化しているケースが多々あります。

世間的に見て「そんなことしていいの?」と思われることを、平気でやることも。当然、従業員にありえない要求をしてくることもあります。

もしその要求が、どう冷静に考えても理不尽なものなら、毅然とした態度で断りましょう。

もちろん「断わったら嫌われる・・」と心配する人もいるでしょう。ですが、もし正当に断ることで相手に嫌われるなら、結局「その程度の相手だった」ということではないでしょうか。

その場合、その会社に長居は無用なので、転職を検討することをオススメします。

② 自分の権利をはっきり主張する

家族経営の会社の社長は、「社会経験が足りていない人」であることがよくあります。長年のあいだ親元で働いていたので、一般企業のような厳しい環境で働いた経験が少ないんです。

そういう人は、これまでの人生で上司にきびしく叱られたり、他人に注意されたりした経験が少ない傾向があります。
なので自分のやっていることが相手にとって不快だったり、理不尽だったりしても、本人はそのことに気づいていません。

つまり、そういう社長にたいしては、ときにこちらから主張しないと伝わらないということ。肝心なときには、相手が社長といえどはっきり主張しましょう。

僕が以前働いていた家族経営の会社では、「社長が社員たちに給与明細を渡さない」という非常識なことが起きていました。

何度催促しても渡されないので、あるとき面と向かって「できるだけ早く頂けないでしょうか?」と真顔で伝えました。

社長は少し機嫌を悪くしたようですが、その日にもらえました。

常識のない社長にたいしては、何事もこちらから主張しないと、自分が損し続けることになります。

もちろん主張するのには覚悟と勇気が要りますが、言うべきことはしっかり言うのをオススメします。

③ 会社以外の世界とつながっておく

その会社にしか居場所がないと、あなたの世界が「会社」という狭い環境だけになってしまいます。

そうならないよう、会社以外の人たちと関わりをもっておきましょう。

家族経営の会社のように、凝り固まった狭い価値観じゃない、いろんな価値観の人たちと関わることで自分の視野も広がり、所属しているコミュニティが増えることになります。

  • 趣味のコミュニティ
  • ボランティア団体
  • オンラインコミュニティ

など、なんでもいいです。

とにかく外界の人たちと関わり、会社以外に自分の居場所を持っておくことが大切です。

④ 自主的にスキルアップの勉強をする

家族経営の会社で働いても、市場で通用する実務経験が得にくいことがあります。

だからこそ、いざその会社を出て転職することになっても通用するよう、日ごろからスキルアップの勉強をしましょう。

  • 簿記
  • 英語
  • デザイン
  • プログラミング
  • マーケティング

など、社会人として働くにあたって役立つスキルはたくさんあります。

あなたが関心をもてそうなものを選んで自主的に勉強し、能力を磨いておきましょう。

⑤ いつでも退職できるよう転職活動しておく

同族の会社で長く働いても、将来にあまり期待がもてない可能性があります。

いつどんなことがあってもそこを出られるよう、転職活動はしておきましょう。

ちなみにすぐ転職する必要はありません。

現職で働きつつ、世の中の求人をチェックするんです。また、転職エージェントや転職サイトに登録しておきましょう。そのつど新しい求人を紹介してもらえます。

いつ何があってもそこを出られるよう、つねに準備しておくことが大切。

ちなみに転職エージェントや転職サイトについては、以下の記事が参考になります。

まとめ:家族経営の会社で働くのはオススメしない

今回は、「家族経営の会社で働いてはいけない理由と対策」について解説しました。

僕もかつて同族会社で働いて強く感じましたが、、同族会社で長く働くのはオススメしません。

もちろんそこで得られるもの・学べるものもありますが、それ以上に失うもののほうが大きいと実感しています。

あなたの人生を台無しにしないためにも、家族経営の会社では働かないのをオススメします。

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