- HSPは会社員に向いてないと思ってる人
- 会社でストレスフリーに働きたい繊細な人
筆者はこんな人
- HSP歴34年
- 都会の会社で正社員勤務
HSPは会社員に向いてない、と言われます。
- 気疲れしやすい
- まわりのペースに合わせるのが苦手
- 他人のささいな言動に敏感
↑こういった気質から、「会社で他人と一緒に働くのは苦手」と思われるのかもしれません。
でも本当にそうでしょうか?
僕も根っからのHSPですが、会社で働いてて楽しいと感じることがあります。
今回はそんな実体験をもとに、「『HSPは会社員に向いてない』は誤解だと思う理由」を解説します。
いまの考えがポジティブに変わるきっかけになるので、ぜひ参考にしてみてください!
「HSPは会社員に向いてない」が誤解だと思う7つの理由
① 人の何気ない感謝の言葉に人一倍感動できるから
会社では、誰かを助けて「ありがとう」と言われることがあります。
HSPはこの感謝を言われるたび、大きな喜びを感じます。
たとえば僕はいまの会社で先日、他部署の業務ヘルプを頼まれました。
商品の梱包作業を3時間ほど手伝ったあと、ヘルプ先の部署の女性社員から、にっこり笑顔で「ありがとうございました」と言われました。
その笑顔は感謝の気持ちに満ちあふれていて、なんかすごく嬉しかったのを覚えてます。
「人の仕事を手伝うって、いいなぁ・・」と一人で感慨にふけってました。笑
もちろん手伝ってくれた人にお礼を言うのは、ごくありふれたこと。ほとんどの人が気にも留めないでしょう。
でもHSPは感受性豊かなので、職場の人にかけてもらった「ありがとう」という言葉に、大きな感動や喜びを見つけられるんです。
② 社会の歯車になっている快感を味わえるから
「社会の歯車になる」という言葉を、あなたも聞いたことがあるでしょう。
「会社に就職すること」を表現するときによく使われるこの言葉。
世間では、ちょっとネガティブなイメージのある言葉として捉えられがち。
たしかに「社会の歯車になる」という言葉には、どこか機械的で人間味のないニュアンスがあります。
個性をなくし、世の中の大多数の人と同じような生き方をする感じがあり、ネガティブに思われるのかもしれません。
HSPのような純粋な気質のある人だと、この「社会の歯車」という人間味のない言葉にとりわけ強い嫌悪感を感じるかもしれません。
でも僕はむしろ逆で、
HSPの人こそ、捉え方によっては「社会の歯車」として働くことを人一倍気持ちいいと感じられる
と思ってます。
僕はいま札幌の会社で働いてます。
仕事の休憩で外に出ると、自分の同じスーツ姿のサラリーマンがたくさんいます。
彼らを見てると、たまにふとこう感じます↓
「あぁ、俺もこの人たちと同じように、いちサラリーマンとして働いて世の中に貢献できてるんだな。
社会の歯車になるって言葉はネガティブに思われがちだけど、意外といいもんじゃないか」
「社会」という巨大な機械が稼働するために欠かせない「無数のギア」の一つとして、ほかのギアと噛み合いながらグルグル回る。
それは「世の中に貢献する活動の一員」として働けてるということ。それってなんか誇らしいことじゃないでしょうか?
こういう捉え方をして気持ちいいと感じられるのは、感受性が鋭い人だからこその特権。
HSPの人は今日から、社会の歯車になることの快感を味わいながら働きましょう!(笑)
③ 得意な仕事に就けば活躍できるから
HSPには特徴があります。
それは、「多くの人ができる仕事ができないことも多いけど、多くの人ができない仕事を誰よりも上手にできることがある」ということ。
HSPはマイペースで人と違う感覚があるので、「誰でもできる普通の作業」が上手くできないことが多いです。
たとえば飲食店のホールスタッフの仕事。
ホールの仕事は、
- お客さんの注文をとる
- ドリンクを作る
- 料理を運ぶ
という、キホン誰でもできる単純な仕事です。
HSPがそうした仕事をしてると、忙しいときにほかの従業員のペースについていけなかったり、周りが首をかしげる「凡ミス」をしたりします。
僕も学生時代、居酒屋でバイトしてました。
日本酒を注文したお客さんに間違ってワイングラスを持っていき、大恥かいたことがあります・・(^^;)
HSPは、誰でもできる仕事はうまくいかないんです。
いっぽう、HSPは知能が高い
「知能の高さ」「思考力」が求められる業務で、HSPは人より力を発揮できることがあります。
僕はいま会社でWEBマーケティングの仕事をしてますが、WEBマーケはまさに典型例。
WEBマーケの仕事の一つである「データ分析」をしてるとき、めっちゃ楽しいです。
数値や事実をもとに、論理的で読みやすい文章を意見書にまとめる。
そうした仕事をしてるとき、思考をフル活用でき、文章がスラスラ出てきます。意見書を読んだ人から「文章が読みやすいね」「すごい説得力だね」と言われたときは嬉しくてしょうがありません。
あなたにも「HSPだからこその得意分野」があるはず。
その得意を活かせる仕事に就きましょう。
人より高いパフォーマンスを発揮し、会社で頼られるかもしれません!
※
僕の経験上、HSPはWEBマーケティングの仕事に向いてると思います。くわしくは以下の記事で解説してます。
④「仲間」との協働を誰よりも楽しめるから
多くの人にとって、会社で一緒に働く人はあくまで「職場の人」でしょう。
仕事だけで付き合い、一定の距離をとる。
もちろんそれはそれでいいと思います。
でもHSPは、少しちがう捉え方ができます。
一緒に働いてる
=ある目的のために協力し合ってる
ということ。
つまり「職場の人は、目的を達成するために協働してる仲間」ということ。
職場の人をたんなる「職場の人」じゃなく「仲間」だと感じられると、会社で働くのが楽しくなります。
僕はいまの会社で、以前テレビCM制作のプロジェクトをやってました。
たまにふと、制作チームのメンバーが「仲間」のように感じることがありました。
制作の打ち合わせをしたり。
朝早くに撮影現場で一緒に準備したり。
取引先と交渉するため、作戦会議したり。
そうやってみんなで協力してるとき、「あれ?なんか俺らって仲間みたいじゃね?」と感じ、たまに一人でテンションプチ上がりしてました。
HSPのあなたは、人とは少し違う物事のとらえ方ができると思います。その特性を活かし、職場の人をあえて「仲間」と考えてはどうでしょう?
もちろん職場の人たちの前で「あなたがたは仲間です!」と言うと、たぶん引かれます。(笑)
なので口に出さず、心のなかで仲間だと思っておけばいいんです。
「会社は、仲間と一緒に何かを達成する場」
そう捉えれば、会社員生活がもっと楽しくなります!
⑤ 人の役に立つことに大きな喜びを感じられるから
あまり意識しないかもしれませんが、
会社で働く
=世の中の誰かの役に立つ
ということ。
僕はむかし食品工場で働いてました。
畑でとれた農産物を洗浄し、機械に入れて乾燥させ、梱包して発送する仕事でした。
ぶっちゃけ、つまらない仕事です。
でも作ったその製品は各地のスーパーに並び、誰かが買って食べます。
食べて「これおいしい!」と喜んでるかもしれません。
そう考えると、当時のつまらない工場の作業も、尊い仕事に思えるものでした。
HSPで感受性豊かな人は、どんな仕事をしてても、「自分の仕事が誰かの役に立っている」と意識できます。
人の役に立つことに喜びを感じながら、会社で働く。
それができるのは、HSPならではじゃないでしょうか?
⑥ 多くの人ができない「傾聴」ができるから
会社で働くうえで大切なこと。
それは「人の話を聴くこと」です。
会社で働いてると、こんな場面がよくあります↓
- 上司に注意されたり、指摘されたりする
- 業務を進めるために、周りと協力しあう
- 他部署の人たちと打ち合わせする
上記のときに求められるのは、「相手の話を聴くこと」。
でもこの聴くという行為、(僕も含めて)じつは多くの人ができてなかったりします。「相手の話を理解しよう」という姿勢で聞いてないからです。
あなたも会社で働いてて、
「この人、俺 (あたし) の話を聞いてるようで、じつは全然聞いてないんだな・・」
と思ったことはありませんか?
こちらが話してるとき、相手は「うん、うん」と言ってるので、一見ちゃんと聞いてるように見える。
でもいざこちらが話し終わると、その人はすぐさま自分の意見を話しはじめる。
そういう人は、相手の話を理解しようとして聞いてるんじゃなく、
- 1. たんに聞き流してる
- 2. つぎに自分がどう意見しようか考えながら聞いてる
↑このどちらであることが多いです。
こういう姿勢で話を聞かれても、話す側としてはあまり気分が良くないですよね・・。
ここでHSPの出番です。
HSPは傾聴できます。
相手が話してるとき、
- 「この人はどういう考え方なんだろう?」
- 「なぜそう考えるんだろう?」
と、相手の気持ちを深いレベルで知ろうと熱心に聴けます。
話してる側からすれば、相手が自分の話を熱心に聴いて理解しようとしてくれると、気持ちがいいもの。
なのでHSPは人から好かれ、信頼されます。
会社はいろんな人と一緒にはたらく場。
相手の話を傾聴できる人は、好かれて信頼され、会社で楽しく 働けます!
⑦ 単調な仕事の日々に変化を見つけられるから
仕事は、単調な日々の繰りかえしです。
平日は会社で8時から17時まで働く。
土日は休み、また月曜から出社。
おなじサイクルのなか、代わり映えない毎日に飽きてる人も多いでしょう。
でもHSPは違います。
物事の細部に気づきやすいので、一見単調で代わり映えない仕事の日々に、ちいさな変化を見つけて楽しめます。
僕もいまの会社で、変化を見つけるようにしてます。
たとえば以下のとおり
- ふだん話さない他部署の人と世間話をする
→「お、なんか新鮮だな」と感じる - いつもの業務を、たまに違うやり方でやる
→ わずかながらも気分に変化が出る - 通勤のとき、ふだんと違う道を通る
→ いつもと違う景色を見ながら通勤でき、気分が変わる
もちろんすごく小さな変化なので、人によっては「なんだそんな程度のこと」と鼻で笑われるかもしれません。
でも、こういう小さな変化を楽しめる人こそが、単調になりがちな会社の仕事を楽しめると思います。
まとめ:HSPは会社員生活を楽しめる!
今回は、「『HSPは会社員に向いてない』は誤解だと思う理由」について解説しました。
繊細で気疲れしやすく、人のささいな言動に深く傷つきやすいので、HSPは会社員には向いていないと思われがち。
でもそれはあくまで、HSPのネガティブな特徴にフォーカスしたときに見える「一面」でしかありません。
HSPのポジティブな特徴を活かせば、会社で楽しく働ける可能性があるんです。
HSPの人こそ、会社で働くことを、もっと前向きに捉えてほしいと思います!
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HSPの内向性を仕事で活かす方法については、この記事が参考になります↓