こんにちは、Kitaです。
筆者はこんな人
- 30代 平凡サラリーマン
- 職人気質の上司の下で勤務経験あり
- 上司の言い方がきつくて、悩んでいる人
- いまの上司がパワハラ上司じゃないか不安な人
世の中には、言い方がきつい上司がいます。
あまりにきついので「あれはパワハラなんじゃないか」と思うこともあるでしょう。
ですがちょっと待ってください。
言葉がきつい上司のなかにも、じつは優しい上司・優れた上司がいることがあります。
僕はむかし、職人気質の上司のもとで働いていたことがあります。
仕事ではかなり厳しい人でしたが、根がすごく暖かい人でした。
当時の実体験をもとに、「上司の言い方がきつくてもパワハラとは限らない理由」について解説します。
あなたの上司が本当に「たんなるパワハラ上司」なのか見極められるようになるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
まとめ:上司の言い方がきついとしても、パワハラとは限らない理由4つ
① 職業柄そういう気質なのかもしれないから
僕はむかし、富士山の山小屋で働いていました。
そこの上司は本業が大工で、かなり厳しい人。
仕事中、とにかくズバズバ指摘してきます。仕事が遅かったり、間違ったやり方で作業していると、すぐに怒号が飛んできます。
もちろん精神的には辛いです。ただ、上司は大工。
職業柄そういう「きつい言い方」をするのが、本人にとって当たり前だったのだと思います。
あなたの上司が、きつい言い方をしてくる人なら、機会をみて上司の経歴を尋ねてみましょう。
- 学生時代、体育会系の部活に所属していた
- 叱られるのが当たり前の環境で働いていた
- 人命に関わる仕事、職人の仕事をしていた
などの経験があるなら、それが普段の態度になって表れているのかもしれません。
けしてあなたへの意地悪とかではなく、「きつい言い方にならざるを得ない世界にいた」という可能性があります。
② 危険だから強く言ったのかもしれないから
あなたが仕事中、危険なことをしていたから上司がきつく言った、という可能性はありませんか?
- 一歩まちがうと事故になるとき
- お客さんがケガをする危険があるとき
- 取引先に迷惑をかけそうになったとき
など、仕事では「危険な場面」がたくさんあります。
いちど起きると大問題になり、取り返しのつかない事態になることも。
もしそういうときに上司があなたに厳しく言ったり、怒鳴ったりするなら、それはまっとう。
大惨事が起きないよう厳しく言うのは、パワハラではなく、安全のために必要なことなのです。
③ 昭和生まれの上司には言葉がきつい人もいるから
あなたの上司が、昭和まっただ中の生まれの人なら、言い方がきついのが当たり前の可能性があります。
平成や令和では、学校の生徒・会社の部下に手を上げるのはもってのほか。
ですが昭和の時代は、そういう「暴力的な行為」が当たり前に行われていました。
生徒に規律を教えたり、部下に仕事を教えたりするために、ときに手を上げるのは必要なことと見なされていた時代。
- 学校の先生が生徒をひっぱたいて指導する
- 上司が部下に、きつい口調で仕事を教える
上記のことは、昭和ではごく普通に行われていました。
昭和生まれの上司は、若いころに自分が受けていたやり方で、部下を指導することがあります。
けして「意地悪」「パワハラ」などではなく、それが本人にとって普通の接し方なのかもしれません。
④「叱る」ができる上司なのかもしれないから
あなたが悩まされているその上司は、じつは「ちゃんと叱れる上司」なのかもしれません。
仕事では、部下を注意したり、指摘しないといけない場面がたくさんあります。
実際、そうやって部下を叱るのは心理的に辛いもの。
部下に嫌な思いをさせたり、怖がらせたりするのは上司本人としても嬉しいことではありません。
ですが、それでもやはり叱らないと相手には伝わらないものです。
心理的な辛さをこらえながらも、ちゃんと部下を叱れる上司なのだとしたら、その上司は立派と言えます。
言い方がきつい上司のことで知っておきたいこと4つ
① 昭和生まれ、平成生まれは価値観が違う
- 昭和生まれの上司
- 平成生まれの部下
両者では価値観がまったく異なります。
■昭和
→ 部下に厳しく接し、怒鳴りつけるのが当たり前の時代。
■平成
→ 部下に怒鳴ったりするのが、あまり奨励されない時代。
上記の違いがあるため、上司としては普通の言い方をしているつもりが、部下にとっては「パワハラ」と感じてしまう、といったことが起こりうるのです。
もちろん、上司の言い方がきつくて辛い気持ちはわかります。
ただ、そこですぐ「パワハラだ!」と見なすより、「待てよ?この上司は昭和生まれだからこういう接し方をしてくるのでは?」と冷静に考えてみるのも大切ではないでしょうか。
② 言葉がきついほど中身はあったかいことも
部下に遠慮なく指摘してくる上司ほど、じつは「深い思いやり」をもっていることもあります。
たいていの人は、何か思うことがあっても、本人相手に言いにくいと感じるもの。
- 相手を怒らせるんじゃないか
- 自分が嫌われるんじゃないか
いろんなことを心配し、黙っている人は多いです。
そこをあえて本人にはっきり言えるのは、自分が嫌われるのを覚悟したうえで、「相手のためになる」と思って言っているということ。
昔と比べ、いまの時代、どんな職場でも「叱る」ことが減ってきていると言われています。
そんな今の時代だからこそ、大事なときにきつく叱ってくれる上司は、すごく貴重な存在なのかもしれません。
③ 叱れる上司は、優れている
じっさい、肝心なときに部下にきつく言えない上司は無能です。
僕がかつて働いていた職場では、だらしない社員をまったく叱らない上司がいました。
- 仕事をサボる
- 無断欠勤する
上記のことを平気でやる従業員を、きびしく注意しない。
そんな上司がいる職場は崩壊します。
自分が嫌われるのを恐れて叱らずにいると、社員のサボりが常態化し、現場がまともに機能しなくなります。
叱れる上司は、嫌われるのを覚悟でズバリと部下に指摘します。部下としては背筋が凍ることもありますが、それでいいのです。
部下が間違ったことをしないため。
そしてなにより、現場を締めるため。
覚悟をもって叱れる上司は、すぐれた上司なのです。
④ ただのパワハラ上司も確かに存在する
もちろん世の中には、たんなる「パワハラ上司」もいます。
いつも思いやりのない言葉をぶつけ、威圧的な態度をとってくる。
そういう上司は、あなたにとって害そのもの。
そういう上司とは関わるべきではありません。
その職場を離れることをおすすめします。
ちなみに転職活動のさいは、転職エージェントを使うと便利です。プロのアドバイザーが、無料で転職をサポートしてくれます。
くわしくは以下の記事を読んでみてください。
パワハラ上司かを見極める方法4つ
① その指摘に「愛」があるか見極める
もし上司のきつい言い方に悩んでいるなら、「その発言がちゃんとした思いやりに基づいているか」を冷静に考えてみましょう。
もしきつい言い方のおかげであなたの仕事が改善されたり、問題発生を防げたのなら、その指摘は正しかったということ。
逆に、あなたを不快にし、怖がらせる言葉をかけてばかりなら、パワハラの可能性があります。
上司の言葉に「愛」があるか。
その点を日ごろから注意してみましょう。
② 明らかな問題発言をしていないか注意する
上司はふだん、あなたにどんな言葉をかけていますか?
もし以下のようなことを言っていれば、問題ありです。
- 「お前ほんと頭悪いよな」
- 「仕事できないなら辞めろ」
- 「お前なんか必要ないから」
- 「こんな仕事もできないの?」
このように、相手の人間性を否定する言葉、相手をおとしめる言葉を日常的に言っているなら、その上司はまともじゃありません。
パワハラとみて間違いないでしょう。
また、
- 「殺すぞ」
- 「一回死ね」
などは、200%パワハラ発言。
ただ、もし上記のような「あきらかな問題発言」はしておらず、たんに言い方がきついだけなら、冷静に考えてみる余地があります。
もちろん、きつい言い方をされるのが苦痛だと感じる気持ちはわかります。
ただ、本人はよかれと思って言っている可能性もあるので、注意が必要です。
③ ちゃんと仕事を教えてくれるか見極める
きついものの言い方だけれど、あなたに仕事を丁寧に教えてくれるなら、その上司は「いい上司」とみて間違いないでしょう。
逆に、いつも不快なことを言ってくるだけで、ろくにあなたに仕事を教えず放置してばかりなら、ちゃんとした上司ではない可能性があります。
そういう上司は、あなたを成長させようは考えていません。むしろ仕事で溜まった個人的なウサを晴らすために、立場が下の相手に偉そうにしているだけのことも。
ことあるごとに、パワハラ発言をしてくる可能性が高いです。
④ ほかの従業員から評判を聞いてみる
何事も、自分一人だけで考えていても、正しい答えが出ないのはよくあること。
あなたの上司がまともな上司なのか、それともただのパワハラ上司なのか。それを見分けるには、ほかの従業員からの評判を聞いてみることです。
もしまともな上司なら、周囲から慕われているはず。
逆にもし、
- 「あの上司の言い方、むかつくんだよね」
- 「あの上司、なんかイラっとするんだよね」
など、愚痴を言っている人が複数いるなら、その上司の人間性を疑いましょう。
大切なのは、自分一人だけで考えるんじゃなく、他人の客観的な意見を聞くこと。その上司の本質を知る手がかりになります。
もしパワハラ上司なら転職しよう
もしその上司の発言が、まちがいなくパワハラなら、その職場にはいるべきではありません。
パワハラ上司の下で働いても、あなたの仕事にマイナスにしかなりません。
そして仕事はおろか、私生活でもその上司のことで頭がいっぱいになり、休日などのプライベートを楽しめなくなります。
なるべく早く転職することをオススメします。
まとめ:上司の言い方がきついとしても、パワハラとは限らない
今回は、「上司の言い方がきついとしても、パワハラとは限らない」というテーマで解説しました。
きつい言い方をする上司のなかには、あなたや職場のためを思って、あえて厳しく接してくる上司もいます。
昔と比べて「叱る」という行為が減ってきている昨今、大事なときに部下を叱れる上司は、貴重な存在。
あなたの上司がなぜきついことを言ってくるのか、冷静に考え結論を出してみてはいかがでしょうか?