【実体験】零細企業の社長のワンマン経営|特徴7つと問題点

筆者はこんな人

  • 30代 平凡サラリーマン
  • 零細企業 勤務3年目
この記事は、こんなあなたにオススメ
  • 零細企業の社長のワンマン経営に悩んでいる人
  • いまの会社にずっといていいのか迷っている人

世の中の零細企業には、いわゆる「ワンマン社長」がいます。

経営に関するいろんなことを独断で判断し、行動する人ですね。

実際、こういう社長のもとで働いていると、さまざまな問題が起きることも。

今回は僕の実体験をもとに、「零細企業の社長のワンマン経営。特徴や問題点」について解説します。

ワンマン社長の対処法もご紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください!

目次

零細企業の社長のワンマン経営|特徴7つ

① 社長がいちばん忙しい

零細企業のワンマン社長は、ほかの社員たちよりもはるかに働いています。

僕のいる会社の社長は、年間で数十日しか休んでいません。土日で社員が休みのときも、一人だけ会社で仕事をしています。

  • 出勤簿の管理
  • 書類の作成業務
  • 会社の広報業務

いろんなことを社長ひとりでやっています。

担当の社員を雇えば業務を任せられますが、零細企業ということもあり、雇うだけの資金力がありません。

ワンマン気質もあるので「すべて自分でやってしまおう」と考え、社長だけが膨大な仕事を抱え込むことになります。

② 鼻息が荒いだけで成果が出ない

ワンマン社長は「勢い」だけで行動する傾向があります。

この仕事をいつまでに、どれくらいのペースでこなせば目標達成できるか

上記のことを論理的に考えたりせず、「とりあえずやればなんとかなる!」という単純な発想で、イノシシのように突っ走ります。

ですがその勢いのわりに、肝心の成果が出ていないことも。

長期目線で冷静に考えず、目の前の仕事だけに目がいきがち。そうした無計画さが原因で、儲けが少なくなります。

③ いろんな仕事を同時進行でやろうとする

ワンマン社長は、仕事に優先順位をつけることができません。

「Aの仕事もやらないといけないけど、Bの仕事のほうが優先だ。だからまずBに取りかかろう。」

↑こういう発想がなく、勢いですべての仕事を同時にやろうとします。

僕は以前、複数の業務指示を出してきた社長に「どの仕事を優先してやればいいですか?」と尋ねてみました。

すると社長はドヤ顔で「ぜんぶ優先!」という名言を言い放ちました。

事実として、人間はマルチタスクができない生き物です。

「いろんな仕事を同時進行でやれ」という人がいますが、これは間違った考えです。

もちろん本人は同時進行でやっているつもりかもしれませんが、実際はそのつど一つの仕事をこなしているだけ。それを「同時進行で仕事をしている」と錯覚しているに過ぎません。

零細企業のワンマン社長は、「人間はマルチタスクができない」という事実を知らず、いろんな仕事を同時にこなせると思っています。

④ 論理的な判断をしない

零細企業のワンマン社長は、事実や数字をもとに、客観的に考えることができません。

どんぶり勘定と憶測で「だいたいこんな感じでいけるだろう」と決めてかかります。

かりに分析が得意な社員が、業務のことで検証やデータをもとに理路整然と説明しても、「そんなのはいいから」とはねつけ、事実を見ようとしません。

現場の実態を知らず、主観だけで判断して指示を出すので、社員たちは困ります。

⑤ 見込みのない事業をやめられない

零細企業のワンマン社長は、執着心が強い面があります。

自分が始めた事業が何年間も儲からず、このさきも儲かる目途がなくても、その事業をやめようとしません。

僕のいる会社では、とある製品を売っていますが、その製品のために自社工場を建設。設備代も含め、初期投資で数千万円かかりました。

資金に余裕がないなか始めた事業のため、後戻りができないのでしょう。製品がなかなか売れなくても、社長は「ぜったい売れる!」と信じて事業を続けています。

もちろん人件費などで、赤字は膨らむ一方。

周囲には「この事業、もうムリじゃない?」と思われていても、本人は「ぜったいうまくいく!」と強く信じて疑いません。

本人の独断で、いつまでも望み薄のビジネスを続けます。

⑥ 社長が自覚なくパワハラ発言する

ワンマン社長は自分を客観視できません。
ふだんから一人で判断して行動するため、他人に意見を言われたり、指摘されたりする経験が少ないからでしょう。

そのため自覚なく、社員にパワハラめいたことを言い放つことがあります。

  • 「もっと長く働いてよ!」
  • 「深夜までずっと働け!」

など。

すべての支配権が自分にあると思っているので、「社員も自分の思いのまま」という意識がどこかにあるのかもしれません。

本人は深い意味で言っているつもりじゃなくても、言われた社員が怖いと感じたり、不信感を抱いたりする恐れがあります。

⑦ 社長の的外れな行動を、誰も指摘しない

ワンマン社長は客観的に考えるのが苦手なので、仕事でもズレた行動をしがち。

「社長の指示した業務が、じつムダな業務だった」ということはよくあります。

僕も勤務先の会社で、社長からよく業務指示がきます。

ですが、そのうちの3~4割が、あとになって「やる必要のない業務だった」と判明することがよくあります。

こういう的外れな業務指示は、社内のほかの現場でも起きています。ですが誰も、そのことを本人に指摘しません。

もちろん「言いにくい」というのもあるでしょうが、指摘しないと、いつまでもムダ仕事をやらされることになります。

零細企業のワンマン社長のもとで働くとどうなる?

① ムダな労働をすることになる

零細企業のワンマン社長は、無計画に働きがち。
そのせいで莫大な損失を生むことがあります。

僕が以前いた農業法人では、ある年にトウモロコシを50万本植えました。社長は「たくさん植えてたくさん稼ごう!」という考え。

しかしトウモロコシの完熟期は、たった数週間。
その間にすべて収穫しないといけません。

人手不足もあり、すべてを期間内に収穫できませんでした。けっきょく、完熟した状態で収穫できたのは5万本。のこりは売り物にならず、すべて廃棄。

じつに「45万本ものトウモロコシ」を無駄にしたということです、、(苦笑)

たくさん働いたわりに成果が出ず、時間をムダにする。

ワンマン社長の無計画なやり方に従っていると、取り返しのつかないロスが生まれる恐れがあります。

② 事業者の違法行為が起きる

零細企業のワンマン社長は、基本的な法律を知らないことがよくあります。

とくに創業して間もない会社、はじめて社員を雇って間もない会社では、経営者自身いろんなことがわからない状態。

法的に見るとアウトなことを、本人は自覚なくやっていることも。

たとえば・・

  • 社員に給与明細を渡さない
  • 社員に有給休暇をとらせない

たとえば、会社は勤務条件を満たした正社員に、最低5日の有給休暇をとらせるのが義務です (2023年1月現在)。

【参考↓】

勤怠管理システムや人事労務サポー...
有給休暇の5日取得義務化とは?│ 概要や違反した際の罰則について解説 | HRソリューションラボ 2019年4月から、すべての使用者に対して「労働者の年間5日の年次有給休暇取得」が義務付けられました。推奨ではなく義務のため違反したら企業に罰則やペナルティが科されま...

ですが零細企業の社長は、こういう「経営者として知っておくべき基本的なこと」を知らず、社員に有休をとらせないことも。

意図せず違法行為をしてしまいます。

③ 業務時間外の連絡が頻繁にくる

社員が仕事を終えて帰宅したあとに、電話やLINEで業務連絡をする。これもワンマン社長がやりがちなこと。

一般企業のような社内ルールがないので、社員のプライベートの時間にも仕事の連絡をしてきます。

僕のいる会社では、夜の10時過ぎに社長からLINEで業務連絡が来ることがあります。

よほど緊急の連絡でもないかぎり、返信する必要はありません。

④ 休日、突然仕事に引っぱり出される

社員の休日、とつぜん社長から電話がきて「○○の仕事やってほしいんだけど今から出勤できる?」と言われる。

零細企業で働いている人なら、一度は経験したことがあるでしょう。

とくに社長がワンマンタイプなら、そういう「社員のプライベートを奪う行為」を平気でしてきます。

社員としては迷惑ですが、社長との人間関係が悪くなるのが嫌で断れず、イヤイヤ出勤する人も。

もちろん緊急の仕事なら対応したほうがいいかもしれませんが、社員には休む権利があります。

やむを得ない理由じゃないかぎり、毅然と断ることも大切ではないでしょうか。

ちなみに業務時間外の連絡は零細企業でよくあることですが、「零細企業のあるある」については以下の記事が参考になります。

⑤ 外の社会で通用しない価値観が身につく

零細企業では、いわゆる「常識のない行動」が起きやすいです。

世間的に見て「それはまずいのでは?」と思われることが頻発します。

たとえば・・

  • 正社員の無断欠勤
  • 給与明細を渡さない
  • 有休を取得させない

↑こういったことが当然のように起きる環境にいると、外の社会で通用しない価値観が身についてしまう恐れがあります。

それまで当たり前だと思っていたことが、転職先の会社ではまったく受け入れられない。そのとき、はじめて自分が「井の中のカワズ」だったことを知ります。

とくにワンマン社長の会社では、「社長の個人的な価値観によるやり方」が横行しているので、その会社内でしか通用しない考え方に染まってしまう恐れがあります。

⑥ 自分を客観視できなくなる

その環境に何年もいると、自分がしている「常識のない行動」に気づけないものです。

ふだん社内で起きる出来事が当たり前のことだと錯覚し、あえて一歩引いて「待てよ?俺らって世の中から見たらおかしなことをやっていないか?」と自分たちを疑うことができないからです。

世間の価値基準とはズレた考え方をもってしまい、その環境以外では生きていけなくなる恐れも・・。

ワンマン社長に悩まされているときの対処法3つ

① 社内で実績をつくり、発言権をもつ

ワンマン社長に振り回されていると、つねに理不尽な目に遭ったり、ストレスに苦しむことになります。

それを避けるためには、社員自らが会社を改善していくことが大切。

ただ、かといっていきなり「もっとこうしましょう!」と業務提案すると、社長から反感を買うかもしれません。

なのでまずは、仕事で何らかの実績をつくりましょう。
会社にとって利益になる仕事をし、周囲から高評価を得るんです。

たとえば、もしあなたが事務系の仕事をしているなら、エクセルを使う機会があるでしょう。

エクセルマクロを覚え、請求書をすべて自動作成するシステムを作るなどしてみてはいかがでしょうか?社長はおそらく跳んで喜びます。

こうやって実績をつくり、社長の評価を得ておくと、これから仕事で提案しやすくなります。

② タイミングをみて社長に業務提案する

あるていど実績をつくり、評価や信頼を積み上げたら、チャンスをみて社長に提案しましょう。

それまで課題になっていた業務を指摘し、「もっとこうすれば改善されると思うんですが」と伝えてみてください。

社長はそれまでのあなたの働きぶりを評価しているので、提案を受け入れてくれるかもしれません。

社員の意見が会社運営に取り入れられれば、ワンマン経営が改善され、より働きやすい職場になります。

③ 100%裁量権のある業務を1つ担当する

大企業と違い、零細企業には「自分の裁量で仕事ができるチャンス」がたくさんあります。

だからこそ、あなたがやってみてはいかがでしょうか?

僕がむかしいた農業法人では、社内で「会社の情報発信を積極的にしていきたい」という課題がありました。

そこで僕は会社のSNSをやることを提案。広報業務を任されることに。

零細企業では、社員が「こういうのやりませんか?」と新しい仕事を提案すれば、その仕事をすべて任せてもらえるチャンスがあります。

もちろんワンマン社長が相手だと、簡単に聞き入れてもらえるかはわかりません。

ただ、提案した仕事が会社にメリットのある内容なら、社長はあなたを頼りにしてくる可能性があります。

社内であなたの存在感が大きくなり、仕事が楽しくなるのではないでしょうか?

まとめ:零細企業の社長のワンマン経営には、要注意

今回は、「零細企業の社長のワンマン経営。特徴や問題点」について、実体験をもとにご紹介しました。

もちろんこの内容は、あくまで僕自身の実体験をもとにしたものです。

世の中の、すべての零細企業のワンマン社長にあてはまるわけではありません。

ただ、もしあなたがワンマン社長のもとで働いていて、多くの問題が起きているなら、その会社に見切りをつけたほうがいいのではないでしょうか?

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