筆者はこんな人
- 30代 サラリーマン
- 零細企業 勤務3年目
- 工場長として勤務
- 零細企業で働いている人
- 零細企業で働こうか検討している人
従業員が数人ほどの小さな会社。
そうした会社で働くことにはメリットもありますが、デメリットも多くあります。
今回は僕の実体験をもとに、「勤務3年目でわかった零細企業あるある」をご紹介します。
零細企業ではたらくうえで、ぜひ参考にしてみてください。
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くわしくは以下の記事を読んでみてください。
【勤務3年目でわかった】零細企業あるある12選
① 業務時間外に連絡がくる
仕事がおわったあとや休日、社長から業務連絡がくることはよくあります。
緊急の連絡ならまだしも、べつに休日に伝えるほどでもない内容なことも多々。
連絡してくる側としては、勤務時間内だろうが時間外だろうが関係ない、というスタンスのことも多いです。
僕がいる会社では、
・夜の10時過ぎ
・早朝の5時ごろ
に、社長から業務連絡がきます。(^^;)
大企業などでは社員のプライベートを侵害しないよう、業務連絡は勤務中にするよう徹底する会社もあります。
ですが小さな会社では、そうした取り組みは進んでいないことが多いですね。
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休日に上司からメールが来ることに悩んでいる方は、以下の記事を読めば解決策が見つかるかもしれません。
② 突発業務で、休日に引っぱり出される
社員が休みなのに、社長がとつぜん電話をかけてきて「今日出勤できる?」と言ってくる。
これも零細企業ではよくあることです。
とつぜん仕事が舞い込んできて、誰かに助けてもらわないと困るから、という理由が多いですね。
突発的な仕事が生まれないよう体制を整えていないので、社員の自由時間が奪われます。
もちろん社員としては快いものではありません。
ですが断ると、社長との人間関係が悪くなるかもしれないので、しぶしぶ引き受けてしまいがち。
プライベート重視の人にとって、休日にいきなり仕事に呼び出されるのはストレスになります。
とくに、いわゆる「ワンマン社長」ほど休日に呼び出してきます。くわしくは以下の記事を読んでみてください。
③ 人間関係がウェット
職場には、以下2種類の人間関係があります。
①ドライな人間関係
→ 職場のつき合いがない
②ウェットな人間関係
→ 職場のつき合いが多い
零細企業では、②であることが多いです。
社員が数人と少ないので、コミュニケーションが密になり、それがプライベートのつき合いに発展しやすくなります。
僕の前職でも、よく社員同士で焼き肉にいったり、社員宅で忘年会をしたりと、まるで「友達同士」のようなつき合いでした。
職場の人とプライベートで関わるのが苦じゃない人ならいいですが、そうじゃない人はキツいと感じるかもしれません。
④ 採用面接が雑談形式
大企業とちがい、零細企業の採用面接は「社長とのざっくばらんな雑談」であることが多いです。
- 自己PRをお願いします
- 当社の志望理由を教えてください
- あなたの長所と短所は何ですか?
↑こういった定型的な質問はなく、むしろ「ラフな会話」です。
堅苦しさはないので緊張感は薄め。
スーツ姿で面接に行くと、場違いになる可能性もあるので注意が必要です。
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この傾向は、田舎の小さな会社ではとくに顕著。くわしくは以下の記事が参考になります。
⑤ アナログで生産性が低い
零細企業では、テクノロジーがあまり使われていません。
いろんな仕事を、人力作業や紙でやっています。
たとえば・・
- いまだにFAXを使っている
- 売上を紙伝票で管理している
- エクセル業務はすべて手入力
など。
事務員にも、パソコンスキルが高くない人が多いです。
たとえばエクセル作業をやるにせよ、関数やマクロを使える人がいないので、「入力を効率化しよう」という発想がそもそもありません。
効率をもとめる人にとっては、不満だと感じるかもしれません。
⑥ 意図せず違法行為が起きる
とくに創業したばかりの会社だと、社長自身が法律について知らないことがあります。
なので本人はそんなつもりじゃないのに、社会的には「違法」と見なされることがよく起きます。
たとえば・・
- 社員に給与明細を渡さない
- 社員に有休をとらせない
- 極端に長く残業をさせる
など。
社長より社員のほうが法律のことを把握している、ということも珍しくありません。
罰金を払わされるなど、金銭的な痛手をこうむるでもしないかぎり、こうした違法行為は日常的に起きることになります。
⑦ お金のことが疎かになりがち
零細企業では、「お金」のことでいろんな問題が起きます。
具体的には・・
- 社員に給料を払い忘れる
- 社員が立て替えたお金を返さない
- 給与から税金・保険料を引き忘れる
- 社員が提出したタイムカードを紛失
上記のとおり。
零細企業では経理がいないことも多いです。
そういう会社では、たいていお金の管理を社長自身がやっています。
もし社長が忘れっぽい性格だと、悲惨です。
僕の前職では、社員たちが会社の備品を買うために、何万円というお金を立て替えていました。社長は忘れっぽい人で、何カ月も立替金を払わないまま。
なんど催促しても払われないので、社員たちはかなりピリピリしていました・・。
お金が原因で、労使間の信用にヒビが入る。
零細企業ではよくあることです。
ちなみにお金にだらしない会社は、いろんな面でトラブルが起きがち。
以下の記事では「だらしない会社の特徴」について解説しているので、参考にしてみてください。
⑧ 努力が評価されない
大企業とちがい、零細企業には「評価体制」が整っていないことが多いです。
いくら仕事をがんばって実績を上げても、報酬がもらえないことは多々。
そもそも零細企業はお金に余裕がありません。
経営陣としても、なるべく人件費を払いたくないと考えています。
もちろん真面目に働いたり、仕事を工夫する社員をみて「あの子はがんばっているね」と話したりはします。
ですが、金銭的な報酬を与えるかという話になると、とたんに口をつぐみます。
ちなみに努力が評価されない会社は、成長しない会社であることがほとんど。くわしくは以下の記事を読んでみてください。
⑨ 給料が上がらない
零細企業の雇用契約書に
- 「昇給あり」
- 「賞与あり」
と書かれていても、鵜呑みはNGです。
書いてあるだけで、実現しないことも多いので。
僕も零細に勤めて3年目。
昇給・賞与、どちらももらったことはありません。
どれだけ会社に貢献しても、社長は「お金を手放したくない」と考えるので、給料が上がることはめったにないです。
もちろん社員が
・何十万円
・何百万円
と売上を伸ばしたとかでしたら、交渉しだいで還元されるかもしれません。
ですが、たいていの頑張りは給料アップにつながらず、そのことに不満をもつ社員もいます。
ちなみに、正社員なのに給料が低いのが不満な方には、転職をオススメします。くわしくは以下の記事をどうぞ。
⑩ 社長が社員の前でお金のことを気にする
零細企業の社員が、不安になることの一つ。
それは、社長がお金のことで悩んでいる姿を見ることです。
- 「金がないんだよなぁ」
- 「金かけたくないんだよなぁ」
など、社長がいつもお金のことを気にしているのを見ると、社員としては「この会社、将来大丈夫なのか・・?」と不安になります。
ですが実際、零細企業ではお金の心配はついて回るもの。たとえ社員たちがいる前でも、経営者としてはつい口に出してしまうのでしょう。
ちなみに世の中には「器が小さい社長」もいますが、そういう社長はとにかくケチ・・。
くわしくは、以下の記事が参考になります。
⑪ 設備投資を渋り、人力作業で埋め合わせる
零細企業は、設備投資にお金をかけたがりません。
たとえば僕がいる会社には食品の製造工場がありますが、場内の設備はクオリティが高くないです。
まにあわせでボロの機械を使っていたり、壁・天井などの補修もしていません。
製造するときもアナログ作業が多く、効率が悪いです。
もちろん設備投資をすれば改善されますが、経営陣は「設備は買いたくない」というスタンス。
機械に何百万円というお金をかけるくらいなら、効率がわるくても従業員に作業させたほうが安上がりだからです。
結果、いつまでも人力作業をしつづけ、生産性はあがらないままです。
⑫「なんでもやってみようよ」には真意がある
零細企業の経営陣がよく言う言葉。
それは、「なんでもやってみようよ」。
たとえば、ある商品を販売するとしましょう。
「売上を伸ばすために、アイディアはなんでも試してみようよ」と言われますが、これはたいていうまくいきません。
というのも、零細企業で言われる「なんでもやってみようよ」というのは、裏を返せば「何をすればいいのかわからない」ということだからです。
僕のいる会社では、とある食品がまるで売れていません。売るために、経営陣があの手この手を使っています。
たとえば・・
- 地方新聞に広告をだす
- 加工して売ろうとする
- SNSに無闇に投稿する
など。
どう集客して売ればいいかわからないので、こうした試みは徒労に終わります。
あげく、WEBサイトをすこし使える社員に
「なぁ君、うちの商品をサイトでPRしてくれよ」
と頼む始末。
もちろん「なんでもやってみようよ」という言葉は一見、いろんな挑戦ができそうでポジティブに聞こえます。
ですがその真意は「俺らじゃ何をすればいいのかわからないから、君が何とかしてくれ」。
これを「自分が活躍するチャンスだ!」ととるか。
それとも「ノウハウのない会社だな・・」と諦めるか。
それは社員次第でしょうか。
零細企業にもメリットはある!代表例3つ
① 自由に働ける
大企業とちがい、零細企業では「監視の目」があまり厳しくありません。
だれかに細かく指示されるわけでもなく、やりたいことを好きなようにやれる環境がそこにはあります。
会社によっては、出社時間などを好きに決められることも。
- 上司に仕事ぶりをチェックされる
- 先輩に仕事のことで口出しされる
↑こういうのが嫌いな人にとって、零細企業の自由さは性に合っている可能性があります。
② 好きな仕事を生み出しやすい
零細企業は、業務体制ができあがっていないことが多いです。
社長もノウハウなしで手探りで働いているため、社員がなにか提案してきたら耳を傾けます。
僕も前職の会社で「SNS広報をしませんか?」と提案したら、社長が喜んでやらせてくれました。
もともとネットで発信するのが好きだったので、たのしい仕事を生みだせて良かったと思います。
このように、体制が整っていない零細企業では、社員一人ひとりが自分の好きな仕事を生み出すチャンスがあります。
言われたことだけやるんじゃなく、自分で考えて主体的に働きたい。
↑こういう人は楽しめる可能性が高いです。
③ 自分で現場を作り上げていく喜びがある
自分たちの手で仕事をつくり、現場をもっとよくしていきたい。
↑こういう思いがある人は、零細企業で活躍できるかもしれません。
現場では、いろんな課題が手つかずのまま。
改善するために、いろんなアイディアを実行できます。
とくに「将来起業したい」という人にとって、零細企業ではたらく経験は、のちの人生に活きる可能性が高いです。
まとめ:零細企業で働くかどうかはあなた次第
今回は、「零細企業のあるある」について解説しました。
ひとくちに「零細企業」と聞くとネガティブに思われがちですが、そこには悪い面だけじゃなく、いい面もあります。
大切なのは、その会社があなた自身の性格・価値観と合っているかどうか。
いま零細企業で働いている方も、これから入社しようか考えている人も、自分にとってその環境が本当に適しているか、よく考えてみるといいのではないでしょうか?
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ひとりで転職活動をすると、とにかく面倒です。
- 自分で求人を調べないといけない
- 職務経歴書を書き直さないといけない
- 応募先の企業と連絡をとらないといけない
など、だるいことだらけ・・。
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