【実体験】極端な長時間労働の会社は、2秒で辞めるべき

こんにちは、Kitaです。

筆者はこんな人

  • 30代 会社員
  • 朝7時~夜11時まで働いた経験あり
この記事は、こんなあなたにオススメ
  • 極端な長時間労働の会社で働いている人
  • 長時間労働に、うんざりしている人

世の中には、「極端な長時間労働の会社」があります。

常識的に見てありえないと思われる働き方をしているけれど、当の本人たちはそれが普通だと思っていることも多々。

かくいう僕もかつて、異常な長時間労働の会社で1年働いていました。

農業の生産法人だったのですが、当時のありえない労働の実態を目の当たりにしました。

今回はそんな実体験をもとに、「極端な長時間労働の会社は2秒で辞めるべき」というテーマで解説します。

当時のリアルな現場の写真もつけて解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

事前のおことわり

今回ご紹介する内容は、けして当時働いていた会社をディスるためのものではありません。
そうじゃなく、「世の中にはこんなありえない会社が存在する」という事実を、読者のみなさんにお伝えするためのものです。

「極端な長時間労働の会社とはどんなものか、そこで働くとどんな未来が待っているのか」。
これについてのリアルな事例を紹介することは、同じような劣悪な環境で働いて不幸になる人が、1人でも減ることにつながる。僕はそう信じています。

つまりこの記事は、僕が当時の会社でしてきた経験を、読者のみなさんに有益な形で伝えるためのものです。

長時間労働の会社にいるせいで不幸にならないためにも、ぜひこの記事を参考にして頂けると幸いです。

目次

【実体験】極端な長時間労働の会社は、2秒で辞めるべき

長時間労働はだらしない人間のやること

(夜中までトラクターで作業する社員)

僕が以前勤めていた農業法人は、繁忙期にあり得ないほど長く働く会社でした。

社員は全員、朝7時に出社。
夜の10時、あるいは12時過ぎまで延々と働いていました。

以下の写真は、そのときに撮影した現場の写真です。

上の写真は、夜8時過ぎに撮ったものです。
こんなに遅い時間になっても、いまだに仕事をします。

(カボチャ用のマルチシートを敷く様子)

上記の写真は、カボチャを植えるためのマルチシートを敷いている様子です。

この作業は、夜に辺りが見えなくなるまでやります。
作業が終わるのは毎晩9時頃。社員はクタクタになって帰り、翌日また同じ作業を一日中します。

「朝7時から夜9時まで働くなんて、長すぎじゃないか」と思いますよね。でも実際の過酷さは、まだまだこんなものじゃありません。

朝7時~翌朝3時まで働く社員

当時僕がいた農業法人では、繁忙期に朝7時~翌朝3時まで働く社員がいました。

種まきのために延々とトラクターを運転していました。
本人に聞いてみたところ、一日の睡眠時間は2~3時間ほど。

常識的に考えて、ありえないですよね。
「この人、そのうち死ぬんじゃないか・・」と心配になるほど極端な働きぶり。

でも彼のような働き方をしていても、社内ではとくに問題視されません。社長も彼がそれだけ働いているのを止めることもなく、むしろ「仕事が進むからありがたい」という様子でした。

(翌朝まで続く、トラクターの種まき作業)

どもちろん、どんな会社にも「残業」というものはあります。仕事を終わらせるために、多少は居残って働かないといけないこともあるでしょう。

ただ、僕が当時いたこの会社では、客観的に見ても極端なほど長く残業するのが当たり前の環境でした。一日2~3時間の睡眠で、朝から翌朝までぶっ通しで働く。

これほどまでになると、もはや「たんに常識のないだらしない会社」ではないかと疑ってしまいます。

労災。鬱。社員を大切にしていない

(畑で仕事中、気づけば夜の9時)

この会社では長時間労働が横行していたせいで、従業員が何度か労災に遭いました。
労働基準監督署にも数回入られ、働き過ぎによる注意勧告を受けました。

ある日、社員全員が医者の精神診断を受けたところ、一人の社員が「うつ」と診断されることに。

彼も朝から深夜12時過ぎまで毎日働いており、仕事で相当なストレスが溜まっていたとのこと。医者から出勤停止を命じられました。

極端な長時間労働をさせるのは、その会社が「社員のことを大切にしていないから」ではないでしょうか。

もちろん農業のように、繁忙期には長く働かざるを得ない業界もあるでしょう。なので一概に「長時間労働はダメだ」と決めつけることはできません。

ただその長時間労働も、あまりにも極端になると、さすがに問題ではないでしょうか。
朝7時から翌朝3時まで働く社員がいると、そういう働き方が社内では当たり前だと思われ、ほかの社員までもが夜遅くまで働くようになります。

そんな働き方が常態化すると、社員が体を壊したり、鬱になるのは当然のこと。社員の健康を守らない会社は、社員を大切にしている会社とは言えません。

「たくさん働きゃいいんだ」という単細胞的な発想

僕が当時いたこの会社では、「とにかくたくさん働けばそれだけ売り上げが伸びるんだ!」という単純な発想の人が主流の会社でした。
経営陣が農家出身ということもあり、「なにも考えず、長く働く」のが当たり前。

文字どおり、効率や合理性などとは無縁の働き方です。毎日休みなく、朝7時に出勤し、夜に辺りが真っ暗で何も見えなくなるまで、ひたすら働きます。

(畑で作業するベトナム人実習生たち)

従業員のなかにはベトナム人実習生の女性もいましたが、彼女たちも、長いときは夜の8時頃まで畑で働いていました。

そのうち2人は仕事中に畑のうえで倒れ、労災認定。
男性従業員にも過酷な労働現場だったので、女性にとっては相当きつい働き方だったと思います。

(真っ暗になるまで働くのが当たり前の会社でした)

こんなに長く働く必要はあるのか?

(キャベツ畑に潅水している様子)

あるとき社長と社員たちの間で、「畑に植えたキャベツの苗がしおれないように、人工的に潅水 (かんすい) をしよう」という話になりました。

2トントラックに巨大な貯水槽を積み、ホースを畑に伸ばして水を噴射。5ヘクタール分のキャベツ畑に潅水をする作業。気が遠くなるほど時間がかかります。

作業は毎日、夜通し続きました。

(キャベツの苗)
(キャベツの苗)
(一日何時間も潅水作業)

雨が降るのを待てず、人工的に潅水。
この作業に何十時間、何百時間という労働時間をかけているのか。正確に把握している人は一人もいませんでした。

こんなに真っ暗になっても働いているなんて、一般企業に勤める人たちからすれば「ありえない」と思うのではないでしょうか。

実際に現場で働いていた僕としても、ずいぶん極端な働き方だなと感じていました。むしろ「常識のないおかしな会社だな」とさえ感じていました。

(夜10時を過ぎても潅水は続きます)

あとで同じ地域のほかの農家さんたちに聞いてみると、「夜中に人工的に潅水するなんて聞いたこともないよ。それ本当に正しいやり方なの?」と言われました。

自分たちのやり方は、じつは的外れなやり方だったのかもしれません。だとしたら、ずいぶんと無駄な作業に時間を費やしたのでは・・?

ただガムシャラに長く働けばいいというわけじゃない。
間違ったやり方では、どんなに頑張ったところで無駄な労働時間を費やすだけ。当時は社内の誰ひとりとして、そのことに疑問や危機感をもたず、思考停止した馬車馬のように働いていました。

長時間労働のわりに成果が出ていない

50万本植えたトウモロコシの9割を廃棄

この会社では、トウモロコシを50万本植えました。

結果、その年に収穫できたトウモロコシの本数は5万本。残りの45万本は収穫期を逃がし、すべて廃棄しました。

(当時植えた50万本のトウモロコシ)

じつに9割を廃棄。ありえないですよね・・。

当たり前ですが、トウモロコシを作るために、膨大な時間と費用がかかります。種代、土代、肥料代、苗箱代、苗植機の燃料代など、すべて合わせて数十万円はかかっています。

また、当時のトウモロコシ作りにかけた人件費の合計は、約900万円。

つまりトウモロコシを作るために、総額で少なくとも1千万円は経費がかかっているということ。そこまでして作ったトウモロコシの9割を、すべて廃棄したんです。

(収穫の様子)

なんのために、苦労してこれだけの量を作ったのか・・。

繁忙期に毎日、朝から晩まで長時間働いて作ったはずの作物の9割を、収穫期を逃がしてすべて廃棄。いったい、どれだけの時間とお金をムダにしたのか。

本当に、自分たちはなんて馬鹿なことをやったんだろうと今では思います。

財政難により、従業員12人を全員解雇

ありえないほどの長時間労働の結果、この会社は業績不振により、その後従業員12人全員を解雇しました。

無計画に人を雇い、無計画に長く働いたのが原因で経費だけがかさみ、赤字が膨らんでいく一方。とうとう会社のお金が底をつき、従業員全員が職を失うことに。

農家にありがちな「とにかくたくさん働けば儲かるんだ!」という単細胞的な考えが、いかに愚かな考えかを実感させられた出来事でした。

無能経営者のもとで働いてはいけない

言い方は良くないですが事実として、この会社の社長は「単純に知能の低い人」でした。
仕事の計画も立てず、予算も考えず、ただ闇雲に従業員たちをたくさん働かせただけ。

とにかく長く働き、たくさん作業をすれば、それだけお金が稼げるだろうという考え。毎日休むことなく朝から晩まで働いた結果、45万本のトウモロコシを廃棄し、さいごは従業員を全員解雇。

こういう無能な経営者が運営する会社は、いつかどこかで必ず傾きます。そして極端な長時間労働が横行している会社は、たいてい無能経営者がトップにいます。

もしあなたがいま会社で、ありえないほど長時間労働をさせられているなら、社長の無能さを疑いましょう。

そして、そんな会社にいても明るい未来はありません。
いますぐ仕事を変えるべきです。

まとめ:極端な長時間労働の会社は即刻去ろう

今回は、「極端な長時間労働の会社は2秒で辞めるべき」というテーマで解説しました。

世間的に見てもありえないほど労働時間の長い会社は、何かしら問題のある会社であることを疑ったほうがいいです。もしあなたが今そういう会社で働いているなら、その会社は異常かもしれません。

そういう会社でいくら長く働いていても、自分の貴重な時間やエネルギーを失うだけ。即刻やめて転職することをオススメします。

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