【実体験】農業法人で休みがない日々。年間の休日日数は?

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この記事は、こんなあなたにオススメ
  • 農業法人で働いていて「休みがない」と悩んでいる人
  • 農業で就職しようとしている人

「農業法人で働くと、休みがない」とよく言われますが、実際はどうなんでしょうか?

僕はかつて正社員として生産現場で働いてましたが、休みはかなり少なかったです。

今回はそんな実体験をもとに、農業法人で働いてたころの休日日数や、労働環境などについて解説します。

ぜひ参考にしてみてください!


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目次

【実体験】農業法人で休みがない日々

① 農繁期の休日は月4日

僕が以前いた農業法人は、北海道にありました。種まきが始まる5月から、収穫が終わる10月頃まで、社員の休みは平均月4日。

1週間に1回休みがありますが、時期によっては一日も休まず働く人もいました。

種まきの時期などは超多忙で、一日中トラクターで畑起こしをしたり、播種(はしゅ)をしたりするので、担当の人はとにかく休みがありません。

(↑畑起こしの様子)

(↑播種につかう機械を搭載したトラクター)

自然を相手にする仕事なので、農繁期は休みがかなり少ないです。

② 潅水(かんすい)のために休日出社も

さきほど「農繁期は平均月4日だった」とお話ししましたが、必ずしも4日休めるわけじゃありません。

というのも、作物を育てるために、休日も誰かが作業しに出社しないといけないからです。

たとえば潅水(かんすい)。
ビニールハウスで野菜の苗を育てるさい、苗に毎日水をやる必要があります。

僕のいた会社ではあるとき、ひさびさに全社員が休みの日がありました。

ですが休日も誰かが潅水しないといけません。結局、ローテーションで毎回誰かが休日出社することに。

(↑カボチャの苗に潅水している様子。写真では見えにくいですが、ハウス内にとりつけたホースから水を噴霧してます。毎日やらないと苗が枯れてしまいます)

数少ない貴重な休日、わざわざ職場にきて潅水するのは、ストレスになります。

③ 年間の休日日数はどれくらい?

僕は農業法人で1年間働いてましたが、その年の年間休日日数は76日でした。

世の中の一般企業の年間休日日数は、だいたい110~120日くらいでしょうか。

それに比べると、かなり少ないと言えますね。

年間休日が極端に少ない職場で働くと、いろんな問題も起きます。くわしくは以下の記事を読んでみてください。

④ 勤務時間が不規則になることも

休みが少ないのは辛いですが、休める時間が不規則になるのも辛いです。

というのも農繁期は作物の生育状況、天候などによって、出社する時間が急に変わることもあるからです。

夜9時に出社して夜勤する日もあれば、朝5時に出社することも。

(↑早朝出社したときの畑の景色。休みがない辛い毎日のなかでも、こうしたきれいな朝日が見られるのは、唯一の救いだったと今では思います)

生活リズムが狂って体を壊さないよう、健康管理に注意が必要です。

⑤ 収穫期、朝7時から夜11時まで仕事

9~10月の収穫期は、一日でも早く穀物を刈りとって乾燥機に入れないといけません。

そうなると社員全員、深夜まで働くことはザラにあります。

僕は収穫期、最長で朝7時から夜11時まで働きましたが、もっと長く働いてた社員も多数。

(↑乾燥が終わったソバを乾燥機から出し、収穫したソバをまた入れる。労働時間がとくに長い時期です)

朝から深夜までずっと肉体作業してると、「よく倒れずに働けているな・・」とたまに自分でも不思議になります。

⑥「冬はガッツリ休める」は本当か?

よく農業では「農繁期に休みが少ないぶん、冬はしっかり休める」と言われます。

もちろん冬にしっかり休める職場もあるでしょう。ただ、なかには冬も通常どおり働く現場もあります。

たとえば僕がいた農業法人は北海道にあったので、冬は除雪仕事が多くありました。

(↑屋根の雪下ろしも欠かせません)

(↑冬は伐採作業もよくありました)

冬は週5日ほど働いていたので、農繁期に休みがなかった分を冬にしっかり休んで調整できたかというと、そうでもありません。

冬にしっかり休めるかは、地域や会社にもよると思うので、一概には言えないですね。

休みがないことに悩んでいる人へ

① 休みがないのはたしかに辛い。けど大事な仕事をしている

休みがなくて辛い。
農業で働いていれば、かならずそう思うときがあるでしょう。

体を休める時間が極端に少ないと、精神的なストレスも大きくなります。「もうやってられない!」と感じることもあるかもしれません。

じっさい僕も何度も思ってました・・(苦笑)

でも、ひとつお伝えしたいことがあります。
それは「農業は世の中に欠かせない仕事」であるということ。

ふだん僕たちが食べている野菜や果物、お肉などは、すべて農家さんたちが作ってくれたもの。

畑で働く人たちのおかげで、人はみんなご飯を食べ、生きられます。

つまりあなたが今してる仕事は、人の生存に欠かせない仕事だということ。それは本当にすばらしいことじゃないでしょうか?

(↑畑でとれたソバの実。これがないと僕たちは蕎麦を食べられません)

(↑トウモロコシ畑)

もちろん農業で働いていて「つらい」と感じることもあるでしょう。

ただ、農業が世の中に大いに役立ってる仕事であることは、いつも忘れないでおきたいですね。

② もし限界なら・・

「農業で働くのがどうしても辛く、もう辞めたい」

そう感じることもあるかもしれません。

もしどうしても自分に合わず、苦しいなら、仕事を変えるのを検討するのも手です。

僕も、休みなく肉体労働し続けることに限界を感じ、生産現場の仕事は1年で辞めました。

辞めることに罪悪感をもつ人もいるかもしれませんが、辞めるのは悪いことじゃありません。

むしろ、我慢できないほど辛い仕事を続けるのは、不幸でしかありません。なにより自分の幸せを最優先にするべきです。

ちなみに「転職したほうがいいサイン」については、以下の記事でくわしく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

まとめ:農業法人で働くかは、あなた次第

いま農業法人で働いていて「休みがない」と悩んでる方も、これから農業法人に就職しようとしてる方も、今回の内容を参考にしていただければ嬉しいです。

また、休みがなくて限界だと感じるなら、仕事を見直すことも考えてみましょう。

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