こんにちは、Kitaです。
筆者はこんな人
- 30代 会社員
- 田舎の会社で勤務3年目
- 田舎の会社の人間関係について知りたい人
- 田舎のドロドロした人間関係にうんざりしている人
田舎の会社の人間関係とは、どんなものなのでしょうか?
ちまたでは「狭い世界のドロドロした人間関係」と言われたりもしますが、実際の雰囲気はやはり現場で働いてみないとわからないもの。
かくいう僕は田舎に移住し、現地の会社で働きはじめて3年目。現地のいろんな実態がわかってきました。
今回はそんな実体験をもとに、「田舎の会社の人間関係の特徴」について解説します。
では、さっそく行ってみましょう!
田舎の会社の人間関係の特徴9選
① 仕事のミスは一瞬で広まる
田舎の会社でいちばん速いもの。それは「仕事のミスが周囲に知られるスピード」です。
僕が以前農業の会社で働いていたとき、キャベツの梱包のしかたを間違えたことがありました。
後日、社長に「君、こないだキャベツ梱包するときに入れ方を間違えたんだってね」と言われました。
なぜ知っているんだろうと不思議でしたが、当時僕のミスを目撃した社員が、あとで社長に口伝えしていたことが判明。
なぜわざわざ伝えたのかはわかりませんが、「自分が知らないところで意外と情報が広がっているものなんだな」と実感した出来事でした。
それを「しかたない」と受け入れるか、「ちょっと気味が悪い」ととるかは人それぞれ。
田舎の会社で一度でもミスをすると、自分には防ぎようもないスピードで話が広がっていきます。
② 意外とみんなコソコソ裏で言ってる
ふだん職場の人間同士で仲良くしていても、意外と裏で、相手への不満や悪口を言っているものです。
気に入らない同僚の悪口、社長への不満など、本人がいないときにみんなポロリと口に出すもの。もちろん、本人に面と向かって言うことはありません。
みんな表向きには笑顔で接するけれど、やはりどこかで本音を隠し持っているのでしょう。
③ 口は開かないが耳は開いている
田舎でタブー視されているのは、「同じ地域の同業他社にたいして不満・悪口を言うこと」です。
じっさい田舎では、ある人や会社が、同じ地域の人や会社に何かしらの不満をもっている、なんてことはよくあります。
でも、ぜったい不満を口には出しません。
もし相手への不満を口に出すと、それを聞いた人が本人に告げ口するかもしれず、そうなるとお互いの交友関係にヒビが入って地域内でやりづらくなるからです。
だから田舎の人たちは、地域の同業他社に不満があっても、ぜったいに口を開きません。
その代わり、みんな地域内の噂話には興味をもちます。
とくに同業他社のネガティブな情報にたいしては、やたらと関心をもって聞きたがります。
たとえば僕が以前勤めていた田舎の会社では、いろんな問題が起きていました。
- 極端な長時間労働が横行
- 重労働により労災が頻発
- 経営難で従業員全員解雇
など、地域内でも話題になるくらいの問題が多発。
あるとき、同じ地域の同業の社長さんたちと飲んでいたとき、当時の労働環境について尋ねられました。
ある社長が僕に「おたくの会社、なんかいろいろ起きてるらしいね。実際どんなことが起きてるの?」と聞かれたとき、周りの社長さんたちも食い入るように僕のほうに注目していました。
口は開かないけれど、耳はいつでも開いています。
④ 社長も村八分を恐れている
「田舎に住む人たちは、みんな村八分を恐れている」。そんな話をみなさんも聞いたことがあるでしょう。
これは、現地の会社の社長さんたちも同じです。地域の事業者同士だけじゃなく、「おなじ地域の人たちとは仲良くしないといけない」という風潮があります。
僕は北海道の田舎で勤めています。
会社で所有している物品倉庫があるのですが、毎年冬になると屋根に大量の雪がつもります。倉庫のすぐ隣には民家があり、雪が落ちるとその家に迷惑になる恐れも。
そこの住人ともめたくないので、社長はかなり頻繁に「雪下ろしをしてくれ」と言います。
もめ事が起きたり、他人に不満を持たれたりすると、その話はあっという間に地域内に広がります。
とたんに自分たちの評判にも影響するので、「ことなかれ」で済ませたくなるのでしょう。
村八分にならないよう、社長といえど、いつも気を抜くことができません。
⑤ 見込みのない事業を誰も指摘しない
田舎では、地域の事業者同士が協力して何かしらの事業をすることがあります。
僕の勤めている会社もそうです。
ですが売れ行きはあまり良くなく、赤字は膨らむ一方。ですが関係者の人たちは、「この事業儲からないからもうやめにしない?」とは口に出しません。
それはなぜか?
察するに、「周囲に悪く思われないため」ではないかと思います。うまくいく見込みのないビジネスだと内心では思っていても、地域のみんなで協力してやっている以上、言い出せない。
結局いつまでもその事業からの売上は増えず、赤字は膨らんでいくばかりです。
⑥ だらしない社員を叱らない
田舎の会社では、従業員のだらしない行動も目立ちます。
無断欠勤。無断早退。
僕が勤めている会社だけじゃなく、地域内の同業他社でもそういうことをする社員がいる、という話をよく耳にします。
もし一般企業でこんなことをしたら即、上司から厳重注意を受けたり、最悪の場合は解雇されるでしょう。ですが田舎の会社では、だらしない行動をする社員を、周りが厳しく注意しないことがよくあります。
「田舎」という環境にいることもあり、基本的に自分が嫌われないよう「ことなかれ主義」の人が多い傾向にあるので、強く注意することができないのかもしれません。
⑦ 悪評判の人も意外とやっていける
「田舎で評判が悪くなると生きていけない」とよく言われますが、実際そうとも限りません。むしろ評判が悪くても、なんだかんだやっていけてる人もいます。
僕の前職の会社では、いろんな問題が起きており、地域内でも話題になるほどでした。
社員の長時間労働で労災が何度か起き、その話は地域内に広がりました。でもその会社の社長は、その後もとくに問題なく地域の人たちと付き合えています。
意外なことに、田舎で悪い評判が立ったとしても、依然やっていけるのかもしれません。
⑧ 親離れしていない中年も多い
田舎の会社には、40代・50代になっても実家で暮らし、親と一緒に働いている人も多いです。
僕の前職にいた50代男性は、農家の両親のもとで暮らす独身。弟が経営する会社で働いている人でした。
ふだんから両親にキツイものの言い方をしているその姿は、精神的に親離れしていない様子。
とくに農村地域では、高校を卒業してからずっと親元で農家をやっていた人も多いです。
そういう人は就職したことがなく、文字どおり「社会人経験のない人たち」。
田舎には、そうした精神的に成熟していない大人が、意外と多くいます。
⑨ 移住者はやっぱり「よそ者」
僕は北海道の田舎に移住し、現地の会社で働きはじめて3年目。今も「自分はここではよそ者なんだな」と感じることがあります。
もちろん「よそ者扱いされている感」は、どんな田舎にも当てはまるわけではありません。
ただ基本的に、住民の大半が「地元民」である田舎では、移住者は「いずれここを去る人」という目で見られるもの。
もちろん地元の人たちは、みんな笑顔で接してくれます。
ですが地元民同士のつながりが強い一方、移住者にたいしては、やはりどこか「見えない壁」のようなものが一枚隔ててあるような感覚があります。
まとめ:田舎の会社には長居しないほうがいい
今回は、「移住3年目でわかった、田舎の会社の人間関係の特徴」というテーマで解説しました。
もちろん田舎の会社を全否定するつもりはありません。
人によっては、その会社で働くことが幸せな人もたくさんいるでしょう。
ただ、もし「田舎の会社の人間関係が自分には合わない」と感じるなら、その環境を出ることを検討してみてみてもいいかもしれません。
都会をはじめ、移住者の多い地域などに住めば「よそ者あつかい」されることもなくなります。
ちなみに田舎を出るさいは、仕事を変える必要も出てきます。
そのさい、転職エージェントや転職サイトに登録しておけば、転職活動を楽に進めることができます。
くわしくは、以下の記事を読んでみてください。