筆者はこんな人
- 30代 サラリーマン
- 田舎の会社 勤務歴3年目
- 田舎の会社で働いている人
- 田舎の会社は低レベルじゃないかと疑問な人
「いま自分が勤めている田舎の会社は、じつはレベルが低いんじゃないか」と不安に感じていませんか?
自分の勤務先は、まともな会社であってほしいもの。
同僚や先輩がだらしなかったり、仕事でスキルアップできなかったりすると不安になりますよね。
かくいう僕も、田舎の会社で働きはじめて3年目。田舎ならでの、いろんな事実が見えてきました。
今回はそんな実体験をもとに、「田舎の会社で働いてみてわかったこと」について解説します。
この記事を読むと、あなたがいまの会社で働き続けることへのモヤモヤ感を解消できます。
では、さっそく行ってみましょう!
今回の内容は、筆者の個人的な経験にもとづいたものです。すべての田舎の会社にあてはまるわけではないので、あくまで参考程度にして頂くようお願いします。
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田舎の会社はレベルが低い?勤務3年目でわかった10のこと
① 仕事のしかたが無計画
田舎の会社では、「長期的な目線で計画を立てる」ということをしません。
毎回その場の思いつきや、行き当たりばったりで仕事をすることがほとんどです。
僕が勤めている農業関連の会社では、とある農産物を大量に生産しています。
ですが「毎年どれくらいの量をどれくらいのペースで売りさばいていくか」という計画はいっさい立てていません。
「どれくらい売れるかわからないけど、とりあえずたくさん作ろう」という発想で、ただ大量に作り、数十年分の在庫を余らせています。
計画を立てるには、頭を使う必要があります。
田舎には頭を使うのが苦手なタイプの人も多いので、場当たり的に仕事をする傾向があります。
② 根拠なく憶測で判断する
会社を操業するうえで大切なこと。
それは、「事実やデータをもとに考え、決定すること」です。
僕は現職で、農産物の生産管理をしていますが、生産管理にもデータが必須です。
現状の設備体制で、工場を一日稼働させると商品をどれだけ作れるのか。
客観的なデータをとったうえで、「さらに生産高を増やすにはどうすればいいか」を考えることができます。
ですが、田舎の会社の人たちは基本的に、そうしたデータや事実をもとに判断しません。
生産ではもちろん、仕事のどんな場面でも「なんとなくこんな感じかな?」と曖昧に考えることが多いです。
いわゆる「どんぶり勘定」ですね、、
当の本人はそれで問題ないと思っていますが、たいていその憶測は事実とはかけ離れており、的を得ていない判断であることが多々。
ちなみに、憶測だけで判断する人は、たいてい主観的であることが多いです。
「主観的な人と仕事していると起きる問題」については、以下の記事が参考になります。
③ マーケットを把握していない
田舎の会社でよくあるのは、世の中でどれだけ需要があるかを調べずに、商品を売りに出そうとすることです。
自社の商品を、世の中の人たちは本当に欲しいと思うのか、消費者の目線で考えていません。
僕のいる会社では、とある農産物を加工しています。あるときその農産物を「お茶に加工して売りに出そう」となり、販売開始。
注文はほぼゼロです・・。
なぜお茶にして売ろうと思ったのか?
あとで経営陣に聞くと、「あまった原料を少しでも売ってお金にしたかったから」とのこと。
消費者が買ってくれそうかも調べず、ただ「お金にしたいから」という理由だけで売りに出していたということです。
需要を把握せずに売ろうとしても、商売は上手くいかない。それを理解していない事業者が田舎には多くいます。
④ お金のために時間を犠牲にする
田舎の中小・零細企業の多くは、お金に余裕がありません。
業務設備も、いかになるべく安いものにするか必死です。
ただ、安い設備にはデメリットがあります。
それは、生産効率が悪いせいで時間を失うということ。
僕のいる会社では、工場設備をなるべく安く用意することに必死です。
安物の機械を買い、いざ使ってみると稼働性が低く、1つの商品を作るのに膨大な時間がかかっています。
本当はもう少し高い設備を買えば、生産性が上がり、より短い時間で生産ができます。
ですが経営陣としては「お金をかけたくない」という考えなので、設備投資をしません。
生産性の低い機械で操業するたび、貴重な時間をどんどん失っていきます。
⑤ 言葉が曖昧。業務が遅れる
会社で働くうえで欠かせないもの。
それは言葉のコミュニケーションです。
同僚や上司など、いろんな人たちと連携して働くには、相手に誤解を与えないよう明確な言葉で意思疎通することが求められます。
ですが田舎の会社では、つかう言葉が曖昧なことがよくあります。
たとえば、業務連絡をLINEのメッセージで送るとき。
書かれている言葉の内容があやふやで、受け手は「これってどういう意味ですか?」と、そのつど聞き返さないといけません。
結果、連絡だけで膨大な時間がかかり、業務が遅れます。
田舎の会社の人たちは、昔からそこに住んでいる「地元民」であることがほとんど。
昔からのつき合いで慣れ親しんだ者同士、明確な言葉で伝えなくても、問題なくやっていけるのかもしれません。
ただ誤解を恐れず言うなら、そういう人たちは「ある意味で社会を知らない人たち」ではないかと思います。
外の社会にでると、自分とは違うタイプの人たちと働くことになります。生まれも経歴も、価値観も、すべてが違う人たち。
彼らと一緒に働くうえで必要なのは「言葉」です。
自分とは違うタイプのどんな人にもわかる、明確な言葉で具体的に伝える。
これができないと他人は理解してくれませんし、社会ではやっていけません。
ですが田舎の人たちは、「地元という安全地帯」のなか、同じタイプの者同士、曖昧な言葉でも問題なくやってこれたのでしょう。
結果、社内ではいつも曖昧な言葉が飛びかい、誤解を生んでは仕事に支障が出つづけます。
ちなみに指示が曖昧な上司に悩んでいる方は、以下の記事を読んでみてください。
⑥ 毎年同じことを繰り返している
田舎の会社では、「成長」「改善」が重視されない傾向があります。
仕事はアナログ作業も多く、非効率さが多く残っています。
ですが、その非効率をどうすれば直せるかなど、業務改善の発想がありません。
結果、毎年同じやり方で仕事をしています。
ちなみにこうした「成長しない会社」については、以下の記事でくわしく解説しています。
⑦ 非常識なこともよく起こる
田舎の会社で働いていると、「それはどうなんだろう・・?」と思うことが頻繁に起きます。
たとえば僕のいる会社や、おなじ地域の同業他社では、今までこんなことが起きていました↓
- 社員が無断欠勤する
- 給与明細を渡さない
- 提出した出勤簿を紛失
- 社員が立て替えたお金を払わない
上記のとおり。
もちろん「田舎とはそういうものだ」と言われればそうなのかもしれません。
ただ、こうした「非常識な出来事」は、都会の会社などではあまり起こらないのではないでしょうか。
ちなみに「だらしない会社の特徴」については、以下の記事を参考にしてみてください。
また、正社員が無断欠勤する会社で働くのはNG。くわしくは以下の記事で解説しています。
⑧「システム」を見直さない
どんな会社でもそうですが、仕事でミスが起きたとき、原因はミスした本人よりも「システム」にあることが多いです。
たとえば、事務スタッフが発注ミスをしたとしましょう。
データの誤入力で起きましたが、これは誤入力した本人だけが原因でしょうか?
そうとも限りません。
そもそもの原因は、「データを手入力する」というそのシステムです。
人間、誰しも間違うもの。
どんなに入力し間違えないよう気をつけても、人間の集中力はずっとは続きません。
事務スタッフが忙しいとき、疲れているときなど、うっかり打ち間違うのはしかたないことです。
ですが、もし手入力をやめて「コンピュータで自動入力する」という仕組みにすればどうでしょう?
人間の打ち間違いは起きなくなりますよね。
入力ミスが起きないようにするには、「手動入力」というシステム自体を見直すべきです。
間違いが起きない仕組みを作ることで、業務を改善できます。
でも田舎の会社では、こういう「システムを見直す」ということをやりません。
入力ミスがあると、
- 「つぎからは気をつけてね!」
- 「すいません!気をつけます!」
と、「気をつける」ことで対策しようとします。
でも先ほども触れたように、人間の集中力はずっとは続きませんし、どこかでうっかりミスをしてしまうもの。
肝心の「システムを見直す」ということをしないので、おなじ間違いをくり返します。
⑨ ITやテクノロジーに疎い
いまの時代、会社の業務にIT技術を取り入れるのは、ごく普通のことになってきています。
ですが田舎の会社は、そうした時代の流れをよそに、アナログなやり方で仕事をしています。
たとえば・・
- 勤務日報がいまだに紙
- 売上データを紙で記録
- 受注業務にFAXを使う
僕のいる会社では、いまだにFAXを使った業務が多いです。
事務所のプリンターには、取引先から送られてきたFAXの注文用紙が溢れていることも・・。
最先端の技術を使って働きたい人や、実務でITスキルを身につけたい人にとっては、不満を感じるかもしれません。
これについて、くわしくは以下の記事が参考になります。
⑩ 効率・合理性を重視しない
田舎の会社では、いかにムダなく効率的に仕事をするかが重要視されません。
むしろ「ただたくさん働きゃいいんだ!」という発想の人が多いです。結果、とんでもない失敗をすることも。
僕の前職は、農業の生産法人でした。
その会社はある年、トウモロコシの苗を50万本植えました。
その年に収穫できたトウモロコシは5万本。
残りの45万本は収穫期を逃がし、すべて廃棄・・。
当時は「なるべくたくさん作れば、そのぶん儲かるだろう」という単純な発想でやっていました。
ですがトウモロコシ収穫の適正期間は2週間。そのことを考慮せずに大量に植え、9割分のトウモロコシを無駄にしたんです。
「賢明に働くこと」より、「懸命に働くこと」が重視され、そうした単細胞的な考え方が大失敗を生みます。
田舎の会社にもいい部分はある
ここまで、田舎の会社のマイナス面について解説してきました。
ただもちろん、田舎の会社で働くことにはメリットもあります。
以下で順に解説しますね。
① 社長のすぐ近くで働ける
田舎の会社のほとんどは中小・零細企業。
つまり、社長と社員との距離が近いです。
めったに社長に会えない大企業で働くのと違い、社長の近くで働けるのはいい経験になります。
会社のトップが普段なにを考えているのか。なにに苦労していて、なにを重要視しているのか。
そうしたことを間近で学べるのは、田舎の会社で働くメリットです。
僕のいまの勤務先の会社は、社員数5人の小さな会社。社長がいつも近くにいます。
経営者の視点がどんなものなのかといつも観察していますが、学びがあって楽しいです。
② 地域の社長さん達とつながれる
田舎では、同じ地域内の事業者同士のつながりが強いです。
お互いが「持ちつ持たれつ」の関係。なにかあるたび助け合ったり、仕事以外で飲みに行ったりすることもよくあること。
僕も以前、地域の経営者同士の飲み会に、参加させてもらったことがありました。
従業員同士の飲み会と違い、経営者同士の飲み会では、話す内容がまるで違います。ビジネスの話を聞いているだけで勉強になるので有意義です。
いろんな場面で地域の社長さんたちと関われるので、自然と自分の名前を覚えられるようになります。
「あぁ君、○○君だよね?××会社のとこの」といったかんじに。
多くの経営者と関われるのは、田舎の会社で働くメリットですね。
③ ITスキルが少しあれば目立てる
さきほど触れたように、田舎の会社ではアナログ業務が多いです。
でも実際どんな会社でも、テクノロジーを導入することで業務効率が上がるのは事実。
あなたにITスキルがあれば、それだけで社内で頼りにされます。
僕も以前プログラミングを勉強し、会社の在庫管理システムを作ってみました。すると周囲から驚かれました。
もちろんそのシステムは、本業のプログラマーが作るものと比べたら、全然たいしたものじゃありません。
ですが、プログラミング自体が知られていない田舎では、ちょっとしたシステムを作るだけで「すごい!」と驚かれます。
もちろん昇給につながるわけではありませんが、技術があるおかげで職場で一目置かれるのは嬉しいですし、仕事にやりがいが生まれます。
【悲報】田舎の会社では成長しにくい
キャリア志向の人にとっては、現職の会社の外でも通用する実務経験・スキルを身につけたいと思うもの。
そういう人に、田舎の会社に長くとどまるのはオススメしません。
田舎の会社は、その環境内でしか通用しない仕事も多いです。
社内でしか評価されないことをいくら頑張っても、外の世界に出てから通用しない恐れがあります。
もちろん田舎の会社で働くなかで学べること、得られる経験もあります。
ただ、そこに安住していると、いずれあなた自身の成長に限界がくるかもしれません。
どんな会社でも評価されるキャリアを作っていきたいなら、いずれその会社を出る、つまり転職することを考えたほうがいいかもしれません。
ちなみに「転職したほうがいいサイン」については、以下の記事でくわしく解説しています。
「田舎から出たい」と感じている方は、以下の記事が参考になるかもしれません。
まとめ:田舎の会社は出たほうがいい
くり返しになりますが、今回の内容は、僕自身の経験にもとづいた内容です。
すべての田舎の会社にあてはまるわけじゃありません。
もちろん田舎の会社で働くことで得られる経験、学べることもたくさんあります。
ただ、仕事を通じた成長・キャリアアップを求める人に、田舎の会社に長くとどまるのはオススメしません。
- 「社会人としてもっと成長したい」
- 「今のままじゃ、もの足りない」
↑こう感じている方は、田舎を出ることも検討してみましょう。
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- 自分で求人を調べないといけない
- 職務経歴書を書き直さないといけない
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