- 大卒で派遣社員になろうとしている人
- 新卒で就職しない道を選ぼうとしている人
世の中には、大学を卒業してから就職せず、派遣社員として働く人がまれにいます。
筆者の僕もまさにその一人でした。
結論。
大卒で派遣をやってはいけません。かならず後悔します。
今回は僕の実体験をもとに、「大卒で派遣社員になってはいけない」というテーマで解説します。
まちがった働き方をして将来不幸にならないよう、ぜひ最後まで読んでみてください。
※
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大卒で派遣社員になってはいけない
① のちの就活で地獄を見る
あなたがなぜ大卒で派遣をやろうとしているかはわかりませんが、ひとつ覚えておいてほしいことがあります。
それは、「かりに今就職しない道を選んだとしても、いずれかならず就職しないといけなくなる」ということ。
派遣はいわゆる「非正規雇用」。
正社員と違って雇用は不安定で、昇給もボーナスもない。社会的にキャリアとしても見なされません。
20代の若いころならまだいいかもしれませんが、何年も派遣のままですとだんだん生活が苦しくなり、その状態から抜け出すために安定した職を求めるようになります。
ですが、大卒で派遣をやっていた人が就活をすると、かなり辛い目に遭います。
応募先企業に警戒され、思うように内定がとれなくなるからです。
自分が企業の採用担当者の立場として考えてみてください。
あるとき自社に正社員応募してきた人が、大学卒業後に3年間派遣で働いていた人だったら、あなたはどう思うでしょう?
「なぜ大学を出ているのに派遣なんかやっていたんだろう?」
と疑問に感じるのではないでしょうか。
- 「この人は何か問題があって就職できなかったんじゃないか?」
- 「この人を採用しないほうがいいんじゃないだろうか?」
など、いろんな不安が出てきます。
派遣やアルバイトと比べ、正社員は雇用コストが高く、いちど雇うと簡単には解雇できません。
なので企業は、人間的に問題のある人を正社員にするのを全力で避けようとします。
もし大卒で派遣だった人が応募してくると、「この人を本当に正社員として雇って大丈夫なのか?」と不安になり、採用に踏み切れなくなります。
結果、なかなか採用されず、地獄を見るというわけです。
僕は20代のころはずっと派遣で働き、30歳で就活を始めました。
ほぼ毎回のように採用担当者から「なぜ大学を出てから派遣をやっていたんですか?」と質問されました。
なかなか採用されず、ようやく内定をもらうまで150社ほど応募するハメになりました・・。
ちなみに30代派遣社員の将来がヤバイ理由については、以下の記事で解説しています。
② 経歴が一生足かせになる
人は生きるために働かないといけません。
たいてい会社などの組織に属し、給料をもらって生活します。
組織に応募するとき、かならず履歴書・職務経歴書といった「応募書類」を提出しないといけません。
その応募書類に「大卒で派遣をやっていた」という内容が書かれていると、応募先からは警戒され、採用してもらいにくくなります。
そしてその経歴は一生消せません。
大卒派遣の経歴が不利にはたらき、一生あなたを苦しめる恐れがあります。
そのリスクを知らずにいると、後悔します。
③ 派遣の世界にはどうしようもない人たちしかいない
僕は大学を出てから7年間、派遣でいろんな職場で働いていました。
どの職場にも、同じく派遣で働きに来ている人がいました。
誤解を覚悟ではっきり言いますが、彼らの多くは「どうしようもない人たち」です。
社会経験が乏しく、常識もない。
責任感に欠け、組織でやっていけない人たち。
- 入社1週間で、あっさり辞める人
- 仕事中、派遣社員同士で喧嘩する人
- 現場の上司に叱られて逆切れする人
など、わけのわからない人がたくさんいました。
また、派遣をやる人の多くは、将来のことを考えていません。
僕がむかし派遣先の旅館で一緒に働いていた人は、30代後半の派遣スタッフでした。
聞けばその人は、国民年金の保険料を払っていないとのこと。
本人は「なんとかなるっしょ」と言っていましたが、大間違いです。
年金保険料を払わずにいると、将来年金をもらえません。高齢者になってから一生せわしく働き続けることになります。
相当つらい老後を過ごすことになるかと思いますが、本人はそのことを認識していない様子。
派遣で働く人たちの多くは現実を見ず、後先考えずにぼんやり生きている、どうしようもない人たちなのです。
そんな人たちが集まる環境で働いていると、あなた自身も悪影響を受けてしまいます。
ちなみに派遣の人たちが集まる職場は「底辺の職場」であることが多いです。
くわしくは以下の記事を読んでみてください。
④ 大卒派遣を肯定するネット情報は無視せよ
あなたもこれまで、大卒派遣を肯定するネット情報を見たことがあるでしょう。
結論。
これらの情報はすべて間違いです。鵜呑みにしてはいけません。
たとえば、大卒派遣を肯定する発信者の代表例に、人材派遣会社があります。
人材派遣会社は自社サイトで、
「大卒で派遣社員になるメリット〇選」
などの記事を公開していたり、大卒派遣で働いている人のインタビュー記事を公開したりなどしています。
これらはすべて、その人材派遣会社が儲けるために意図的に作っているコンテンツ。
- 「大卒でも派遣をやっている人は世の中にいますよ」
- 「大卒で派遣をやることにはメリットもありますよ」
など、大卒派遣を擁護する情報を流すことで、自社の派遣スタッフ登録者数を増やしてお金を稼ぎたいだけなのです。
すべてはビジネスのため。
大卒で派遣になった人が将来貧困になり、不幸な人生になろうと、彼らにとっては知ったことじゃないのです。
大卒派遣を肯定する無責任なネット情報を、鵜呑みにしてはいけません。
かならず不幸になります。
絶対に忘れないでほしいこと
① 世間はあなたの間違いを指摘してくれない
社会は冷たいです。
「派遣」という将来不幸になる働き方をしている人が目の前にいても、まわりの人たちは何も指摘してくれないからです。
僕は20代のころずっと派遣で働いており、20か所くらいの職場で働いていました。
どの職場でも、いい人たちがいました。
社員の人たち。
パートのおばさんたち。
みんな笑顔で優しく接してくれ、なかには仲良くなった人たちも多くいます。
ですがその人たちから、
- 「派遣なんてやってて将来大丈夫なのか?」
- 「はやく就職しないと、辛い目に遭うよ」
など、注意されたことは一度もありませんでした。
人は他人には無関心です。
ふだん自分のことで忙しく、他人のことには意識を向けていません。
安月給で、なんのキャリアにもならない働き方をしている若者が目の前にいようと、知ったことじゃないのです。
- 「派遣をやるのは本人の自由」
- 「人それぞれの人生だよね」
- 「私には関係ない」
といったスタンス。
あなたが大卒で派遣をやっていても、周りの人たちは「そんな働き方じゃダメだ」と指摘してくれません。
ある意味すごく冷たいですが、世の中そういうものです。
間違った働き方に気づけないまま何年も経ち、あとで生活が苦しくなったときに「派遣なんてやるんじゃなかった・・」と後悔することになります。
② 自分を客観視しないと道を間違う
僕は大学を出てから、派遣で全国各地で働いていました。
当時は、
「いろんな場所に行って、いろんな仕事を経験したい。そのためなら世間的なんか気にしない」
という考えでした。
自分なりの前向きな動機で派遣をやっていたつもりですが、いま思えば「たんに自分を客観視できていなかった」のだと思います。
いくら本人に前向きな動機があるとしても、世間からは「なぜ大卒で派遣なんてやるんだろう?」と首を傾げられるもの。
いざ何年かたって就職しないといけなくなったとき、応募先から警戒され、「なかなか内定をもらえない」という苦しい事態になります。
「自分の行動が社会でどう思われているのか」という客観的な視点がないと、あとで大変な目に遭う。
このことをぜひ覚えておいてほしいです。
③ 現実から目を背けてはいけない
就職しない若者がよく、
「就職なんて、あとでしようと思えばいつでもできるから大丈夫だ」
と言っていたりします。
これは自分の怠慢を正当化しているだけ。
現実は甘くありません。
長らくフリーターだった人があとで就職しようとしても、就労意欲を疑われ、なかなか雇ってもらえません。
きびしい現実にぶつかり、はじめて「あのとき就職しておけばよかった・・」と気づいても時遅しです。
もちろん、
- 経営者としての素質がある
- なにか突出した才能がある
といった人なら、就職しなくても、自力でお金を稼いで生きていけるかもしれません。
ですが僕を含め、世の中の大多数の人は「凡人」です。たいてい会社などの組織に身をゆだね、安定して稼がないと暮らしていけません。
その事実から目を背けていると、いずれかならず痛い目にあいます。
今後のアクションプラン
① 思考停止でいいから就職しよう
あなたが新卒なら、なによりまず「就職すること」を最優先にしてください。
もし新卒で就職できず、就職浪人することになったなら、もう一年がんばって就活してください。
まちがっても派遣会社に登録などしないようにしてください。地獄への入口です。
- 「就職することに疑問がある」
- 「型にはまった生き方はイヤだ」
↑僕も昔こういう考えで就職せずにいましたが、何も知らない若者のたわごとでしかありません。
余計なことは考えず、就職しましょう。
あれこれ考えるのが好きなら、就職してから考えればいいのです。
ちなみに就職するといっても、ブラック企業に就職するのはNG。
ブラック企業の特徴を知っておけば、まちがって入社せずに済みます。
くわしくは以下の記事を参考にしてみてください。
② 就職したら3年は続けよう
就職した日から、あなたは社会人としてのキャリアを歩んでいきます。
少なくとも3年はその仕事を続けましょう。
昔と比べ、いまは終身雇用が崩壊し、「転職が当たり前」になりつつある時代。
あなたもキャリアの途上で、何度か転職するかもしれません。
ですがあまり早く転職すると、短期離職の経歴が残り、のちの人生が難しくなる恐れがあります。
最低3年は同じ職場ではたらき、実務経験を積んでおきましょう。
ある程度の期間しっかり働いた経験や、そのなかで培ったスキルは、今後のあなたの人生にかならずプラスの形で活きてきます!
まとめ:大卒で派遣社員になってはいけない
今回は、「大卒で派遣社員になってはいけない」というテーマで解説しました。
大卒で派遣をやると、社会的にマイナス印象になる経歴が残り、一生あなたのキャリアの足かせになります。
まちがっても卒業後に派遣などやってはいけません。
就職することを最優先にしましょう。
※
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プロのキャリアアドバイザーが、あなたの就職を完全無料でサポートしてくれます。派遣をやって後悔しないよう、就活に向けて一歩進みましょう。