- 潰れる会社の前兆を知りたい人
- 勤務先の会社が潰れないか心配な人
「いま自分が勤めている会社が潰れるかもしれない」と不安に感じていませんか?
経営が立ち行かなくなり解雇されたらどうしよう、と考えると、いてもたってもいられないですよね。
筆者の僕にも同じ経験があります。
かつて勤め先の会社の経営が傾き、当時いた従業員12人全員が解雇されました。
そんな実体験をもとに、「会社が潰れる前兆」について解説します。
リストラで路頭に迷わずに済むよう、ぜひ最後まで読んでみてください。
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会社が潰れる前兆8選
① 社長が弱気発言をしている
僕がむかし農業法人で働いていたときのこと。
その会社は、従業員を半年で10人以上雇いました。
ご存じのとおり、農業では年に1回の収穫時にしか売上が出ません。
ですがその会社では毎月数百万円もの人件費がかかり、売上がない期間もどんどん赤字が膨らんでいました。
あるとき社内会議で、社長が「ウチはもうやってけない・・」と弱気なことを言いました。半年後、従業員を全員解雇。
もしあなたのいる会社の社長が、経営のことで「弱気発言」をしていたら、その会社は近いうちに終わりを迎えるかもしれません。
② 社内で「お金がない」という発言を頻繁に聞く
従業員にしろ経営陣にしろ、誰かが「この会社にはお金がない」と言うのを何度も耳にするようになったら赤信号。
その会社は儲かっておらず、倒産に向かっている可能性があります。
とくに社長・役員などの経営陣が「お金がない」と言っていたら、なおさら。
そもそも従業員の前で「お金がない」と言うのは、ある意味で爆弾発言です。「会社が潰れかけている」と社内に知らせているようなものだからです。
ですが経営陣がそのリスクを考慮せず、さも当然のように日頃「金なし発言」をしているなら、その会社の余命はもう長くないでしょう。
③ 社長が懇意の会社からお金を貸りようとしている
僕が勤めていた会社の社長は、もともと銀行から数千万円以上の融資を受けていました。
ですが業績が上がらないせいで返済できず、とうとう銀行からの信用を失い、融資が打ち切りに。
困窮した社長は、仲のいい同業他社の社長に「300万円を貸してほしい」と頼んでいました。
もちろん頼まれる側としては、なんとも言えない嫌な気持ちになるもの。
下手をすると信用問題につながります。
にもかかわらず事業主仲間にお金をせびる。
それはつまり、「うちの会社はいよいよ潰れます」と言っているようなものです。
④ 社長がやたらと小さなことで節約したがる
社長が日ごろ、やたらと細かい場面で社員たちに節約を求めているなら、その会社の未来は暗いです。
たとえば・・
- 「ストーブの温度をもっと下げてくれ」
- 「トイレのヒーターを最小にしてくれ」
など。
もちろん社員からすれば、社長がケチくさいことをうるさく言う姿は情けなく見えるもの。
ですが社長本人は、自分の会社が潰れないよう必死です。
そのため、自分が普段どれだけしょうもないことで節約しているかを客観的に考えることができないのです。
ちなみに貧乏社長の会社では、上記のような「ケチでしょうもない行動」が頻繁に起きます。くわしくは以下の記事を読んでみてください。
⑤ 社員が立て替えたお金を返さない
社員が会社の備品を自腹で買った場合、あとで会社に経費申請できます。
ですが経済的に困窮している会社は、社員が立て替えたお金を払いたがりません。
僕の前職では、社員たちが立て替えたお金を、社長が何カ月間も払いませんでした。
なかには数万円ほど立て替えていた社員もいました。いくら催促しても社長がお金を払ってくれないことに、皆いつもイライラしていました。
それにたいして社長は、「いまお金ないんだよね。もうちょっと待って」と一言。
ただ、社員たちも生活のためにお金が必要です。
彼らにとって大切なお金を返さずにいると、当然嫌われますし、信用されなくなります。
にもかかわらず、本来払うべきお金を払わない。
もはやそれは、「社員の立替金を返せないほど会社がお金に困っている」という暗のメッセージです。
⑥ バイトや実習生を解雇している
- バイト
- パート
- 実習生
上記のような「正社員以外の従業員」を解雇しているなら、その会社は近いうちに潰れるかもしれません。
会社が経営難でリストラしないといけなくなると、正社員より先に、非正規雇用の人たちが優先的に解雇されます。
非正規の解雇があるたび、正社員たちの間では「パートの○○さん解雇されるらしいよ」という話題が上がるもの。
ですがそれは、「自分たち正社員にも解雇の波が少しずつ近づいてきている」ということでもあります・・。
⑦ 減給をしている
「従業員の給料を減らす」。
これは下手をすると従業員の怒りや恨みを買う、ある意味「危険な行為」でもあります。
そうした危険を冒してでも減給するなら、よほど会社の財政がピンチだということ。
僕の前職の会社が潰れかけていたとき、当時そこで働いていた外国人実習生6人が全員減給されました。
のちに正社員も減給されそうになりました。
もちろん会社としては、減給することで人件費を節約できます。
ですが減給された人たちは、会社に不信感・怒りなどのマイナス感情をもつようになるかもしれません・・。
⑧ 社員が社長への不満・悪口を頻繁に言っている
社員たちが社長の悪口を頻繁に言っているなら、その会社はいよいよピンチです。
その社長はすでに「会社のトップ」としての威厳も信用を失っているからです。
僕がいた会社では、従業員が全員解雇される半年ほど前から、社員たちがよく社長の愚痴を言っていました。
- 立て替えたお金が払われない
- 長時間労働が常態化している
↑こうしたことへの不満が溜まり、社員たちは皆、社長にイライラ。
(いつしかその社長は、社員たちに裏で「あいつ」と呼ばれるようになっていました・・)
社長が威厳を失った会社では、社員が平気で仕事をサボります。場合によっては無断欠勤することも。
もはや、会社ではなく「無法地帯」。
とうぜん業績は急降下していきます。
ちなみに世の中には、いわゆる「だらしない会社」が存在します。そうした会社はまさに無法地帯そのもの。
くわしくは以下の記事で解説しています。
全員解雇されてわかったこと2つ
① 潰れる直前ほど社員たちは楽観視している
これは僕の肌感覚ですが、会社が潰れる直前ほど、そこで働く人たちは呑気なものです。
- 「大丈夫でしょ」
- 「なんとかなるしょ」
という根拠のないことを言い、安心しています。
僕が昔いた会社は業績不振で、どんどん赤字が膨らんでいました。ですが社員たちは、会社が潰れることに不安を感じていない様子でした。
ある若手社員は
「大丈夫ですよ。会社ってそんな簡単に潰れないですよ」
と言っていました。
ですが数か月後、その社員も含めて全員解雇されました・・。
多くの人にとって「会社が潰れる」というのは、あくまでテレビのニュースで見る出来事。
自分のいる会社が潰れるなどとは、夢にも思わないのかもしれません。
② 潰れるのに、誰も行動を起こさない
僕はかつての勤務先の経営が傾いていると知り、転職しました。4カ月後、その会社は残りの従業員12人を全員解雇。
なぜ会社が傾いているのに、多くの従業員はそこに居続けるのか?
個人的な考えですが、「行動を起こすのが面倒だから」ではないかと思います。
人は、自分が慣れ親しんだ環境を変えたがらないもの。
自分の乗っている船がズブズブと沈んでいても、べつの船に飛び移るのが億劫で、けっきょく何もしないのです。
ですが「船が沈んでから考えればいいや」という姿勢でいると、いずれかならず痛い目に遭います。
船が沈みきる前に、行動を起こすべきではないでしょうか。
まとめ:会社が潰れる前に転職を!
今回は、「会社が潰れる前兆」について解説しました。
会社が倒れかけているのに何もしないでいると、いずれ自分が職を失う恐れがあります。
「大丈夫でしょ」「なんとかなるでしょ」と楽観視するのではなく、危険を察知したら早めに行動することをオススメします。
もしあなたのいる会社が潰れそうなら、いまのうちに転職活動を始めましょう。
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